吸血鬼娘は日傘をさす3【ONEPIECE】 (ページ43)

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第百三十四話:約束ページ43

「♪〜」
鼻歌を歌うAはナミの隣の椅子で紙を眺めている。日傘をささないで日中入れるのもパラソルのおかげだ。

「機嫌いいなA」
「ええ、それは勿論」

ふふふ、とお淑やかに笑うAは手元の紙を見るとさらに笑った。いったい何の紙なのかウソップが尋ねてみる。
ウソップを見て、くふふと笑ったAはそれをウソップに見せる。角度的は、ナミとルフィも見える位置なので二人も顔を紙切れに向け

「えぇぇぇぇぇぇぇ！」

叫んだ。この広い海全海に日々渡るのではないかと思うくらいの大きさで。

「まさかルフィが3000万ベリーもの賞金首になるなんて。昔はこんなに小さかった子がねぇ」

Aの発言すら気にせず、テンションをあげるウソップとサンジ。ルフィもルフィで初の懸賞金に喜んでいた。

「よかったじゃない、海賊王に近づいて」
「にっしし〜、ついにおれも懸賞首かぁ」

遂にルフィも海賊として名を挙げ始めている。シャンクスがその事に気付くかどうかは分からないが、あの時帽子を預けた少年が名をあげるようになった事にきっと驚くだろう。

「......ふふ、早くワインを飲みたいわね」