吸血鬼娘は日傘をさす3【ONEPIECE】 (ページ41)

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第百三十二話:悩み事ページ41

「アーロンの方は大丈夫かしら」
「ルフィなら平気だろ」
「そうね......よし取り敢えず止血はしたわ。包帯無くなっちゃった」
「......」
「あら、寝ちゃった」

膝の上に頭を乗せ寝たゾロに、Aは笑ってしまう。ここの所の連戦で疲れてしまったのだろう。

「それにしてもルイ、ね」

ルイと呼ばれた吸血鬼。彼女が鷹の目のミホークと行動を共にしているのは意外であった。なにせミホークは嘗て海兵狩りをした孤高の剣士。一人きりの海賊であったとメディアには記載されている。

情報は案外信用ならないということか、それとも吸血鬼に関して報道してはならないのか。

「色々と調べる必要があるわね。吸血鬼についても......ゾロの坊やの血についても」

何故か他の人間とは違い、甘い匂いがするゾロの血。理由は分からないが恐らく吸血鬼の性質に影響しているのだろう。

「......記憶、早く戻らないかしら」

そうすればこんなに悩む必要は無いはずなのに。空白の部分がもどかしくて仕方がない。