吸血鬼娘は日傘をさす3【ONEPIECE】 (ページ34)

今日:21 hit、昨日:6 hit、合計:18,732 hit

第百二十六話:最悪の男ページ34

彼女の養母、ベルメール。元海軍の彼女は正義感溢れる女性で、その性格のせいで亡くなってしまった。
ナミはココヤシ村を取り戻すためアーロンパークに入り、泥棒猫として活動していたことも明らかになり、Aは眉間に皺を寄せた。

「アーロン、ね」
「お嬢ちゃん、早く逃げた方がいい」
「......勘違いをしているみたいだけれど私アーロンの仲間ではないわ」
「え？」
「坊やの、ルフィの、別の海賊のクルーよ。ナミ嬢に聞けばわかるわ」

それにしても、それならば不味いのではないか。あのネズミ男が政府の権限を使ってナミの確保をするかもしれない。

「まって......ナミ嬢はアーロンの一味だってことは世間ではバレてないわ」

あのネズミ男がもしアーロンと繋がっていると考えたら......アーロンが約束を果たす気がない海賊の男だとしたら。

「ナミ嬢の家は！」
「ぇ」
「いいから、彼女が危ないかもしれないの！」
「も、森の方よ。ナミちゃんが危ないってどういう」
「ありがとう」

地面を駆け出し、勢いよく地面を蹴り飛ばす。羽を大きく広げ、晴天の空に向かって飛び出した。

「最悪な男ね、アーロン」