吸血鬼娘は日傘をさす3【ONEPIECE】 (ページ18)

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第百十話:子供扱いページ18

「銃使うの久々じゃねぇか」
「ううん、そうでも無いわよ。まぁ今回は物理でいくけど」
「へぇ、じゃどっちが倒せるか勝負だ！」
「あらあら坊やが私に勝てるのかしら？」
「今回はかーつ！」
「......でも、今回はパスしとくわ。貴方クリークを倒すんでしょ？雑魚狩りは私に任せときなさい」

ヨシヨシと麦わら帽子越しに頭を撫でれば犬のように首を横に振った。

「頭撫でんな」
「ごめんなさいね。だって坊や可愛いから」
「いーだ！Aやっぱおかしいぞ」
「あらあら、心外だわ」

蠱惑的に笑うAにルフィはムスッとした顔で返す。
どうにも幼い頃から容姿も性格も変わらないAのルフィに対する態度は何時までも子供扱いのままだ。今では身長は越したというのに。

「まぁいいや、俺はあいつんとこ行ってくるな」
「はーい気をつけるのよ坊や」
「だから坊や呼びはやめろっていってんだろ」

語尾に至っては微かにしか聞こえず、Aはクククと笑った。ルフィは子供扱いをやめろというが、あのままでは一生子供扱いは変わらないだろう。

「さぁて。ゼフくん、ちょっとの器物破損ならいい？」
「おっぱらえんならかまわん」
「はぁい」

腰に携えてた背丈に合わぬ銃を取り出すA。片手に日傘、片手に銃と異様な光景だ。従業員はいいのか、とゼフに何も言わず無言で尋ねるがゼフがそれに答えることはない。

「晴れじゃなきゃ日傘要らなかったんだけどね......本当嫌になるわ」