第五十四話:隠し事が苦手な ページ8
ルフィの空腹が限界となったのでお昼をとることになった麦わらの一味は、ウソップに案内されて定食屋に足を運んだ。
「はぁ!うんめぇな」
ポンポンと文字通り膨らんだ腹を叩きながらルフィが食事を終える。よくもまあ細い身体に入るもんだと、毎度Aは感心していた。
「それくらいで足りるの？」
「えぇ、あまり食事をすること自体が好きじゃないし......それに一回分の食事ならこれくらいで十分よ」
吸血鬼の主食は"血"だ。故に人の食事が意味をなすと言えばそうでも無い。血を飲んだ方が遥かにエネルギーを得ることができるし、身体にも良い。
「ふぅん」
興味なさげに呟いたナミはAから視線を逸らした後話し込んでいるウソップとルフィに視線を向けた。
「俺の親父はすげえんだ!」
無邪気に笑うウソップに、複雑な気持ちになった。純粋に父を慕う姿が眩しい。父親冥利に尽きることだろう。
「そうだ、ルフィの坊や。ちょうどいいから聞いておきなさい」
「ん？なにをだ」
「船」
「あ!そういやぁそうだったな」
すっかり忘れていたと言うのにあっけらかんと笑うルフィ。その態度にナミもゾロも呆れを滲ませてる。
「ねぇこの村で船を操れそうな仲間とでかい船を調達できないかしら？」
ナミの問いかけにウソップが溜息を着く。
「見ての通りちっちゃな村だ。残念だがご希望には添えないね」
確かにお世辞にも大きな村だなんて言いようがないサイズ感だが。
「......丘の上に」
「イッ」
「そういえば大きな屋敷があったわね」
「ア」
「ねぇウソップの知り合い？お金出してくれるように頼めないかなぁ」
つい先程までの諦めの表情から一転、焦ったような表情をうかべるウソップが「あそこは駄目だ」と否定した。
「ああっ......俺ちょっと用事思い出した!ここは俺の顔が利く、まぁ存分に飲み食いしてってくれ」
すたこらさっさと姿をしていくウソップを見て確信を持つ。
「どうしたの、慌てちゃって」
「なにかしら関係はあるのでしょ、あの様子だと」
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ゆおゆお - とっっても好きです！更新頑張ってください！ (8月28日 18時) (
レス) id: 3120b2a8d7 (このIDを非表示/違反報告)
ぺお - とっっっても好きです！！！ (7月26日 5時) (レス) @page25 id: 9c7d7bec90 (このIDを非表示/違反報告)
正体不明の生き者 - 無理しないでに頑張ってください❌無理しない程度に頑張ってくださいです!すいません💦 (7月5日 15時) (レス) @page5 id: 92db999cd5 (このIDを非表示/違反報告)
正体不明の生き者 - まってめっちゃ好きです…（ ; ; ）無理しないでいでに頑張ってください！！ (7月5日 15時) (レス) @page5 id: 92db999cd5 (このIDを非表示/違反報告)
やぁでぅん - 吸血鬼の大人っぽい主人公最高です！！これからも更新頑張って下さい！ (7月2日 4時) (レス) @page3 id: 92500eea4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：U・K | 作成日時：2023年6月26日 21時
