第五十二話:知り合いの息子 ページ6
「気をつけろ」
ゾロが先程までの脳天気な欠伸から一転、気の引き締まった声を出すものだからドキリとする。
「人の気配だ」
カチャリと刀の柄に手を掛けるゾロに、Aは目を細めた。人の気配への敏感さ、警戒心の高さに彼がどれだけ長い間海賊狩りとして過ごしてきたかが伺える。
「え?どこどこどこ」
「あぶねえ」
ルフィが騒ぎ出す。反対に、まだ海に出たばかりのルフィは警戒心がないような態度だ。これにはAも大きくため息を吐いてしまう。
刹那、何かがルフィの足元目掛けて飛んでくる。
ガサガサと茂みから飛んでくる何かが砂浜に飛んできた。爆発する訳では無いから危険性はないだろうが、普通の子が当たったら危ないだろう。
「ナミ嬢、危ないから船の横で隠れましょう」
「え、ええ」
「ひぇ〜すっげえな〜」
「感心してる場合じゃないでしょ」
「無駄よナミ嬢、あの坊やになにいっても」
昔からきかん坊なのだから。そのせいでどれだけ振り回されたか思い出して、Aは笑う。当時は呆れてばかりいたが今となっては可愛くて仕方がない部分だ。
「甘すぎるんじゃないの、アイツに」
「普通だと思うけれど」
「はっはっはっはっはっは!」
高らかに笑う声に一味が顔を上げる。そこには鼻の長い青年が仁王立ちをしていた。
「あら、あの坊や何処かで......」
「おれはこの村に君臨する大海賊団を率いるウソップ!
人々は俺を讃えさらに讃え、"我が船長キャプテンウソップと呼ぶ"」
「ウソップ......な、なんて安直な名前なのヤソップ」
一文字しか違わない男の顔がAの脳裏にチラついてキメ顔をした。
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ゆおゆお - とっっても好きです！更新頑張ってください！ (8月28日 18時) (
レス) id: 3120b2a8d7 (このIDを非表示/違反報告)
ぺお - とっっっても好きです！！！ (7月26日 5時) (レス) @page25 id: 9c7d7bec90 (このIDを非表示/違反報告)
正体不明の生き者 - 無理しないでに頑張ってください❌無理しない程度に頑張ってくださいです!すいません💦 (7月5日 15時) (レス) @page5 id: 92db999cd5 (このIDを非表示/違反報告)
正体不明の生き者 - まってめっちゃ好きです…（ ; ; ）無理しないでいでに頑張ってください！！ (7月5日 15時) (レス) @page5 id: 92db999cd5 (このIDを非表示/違反報告)
やぁでぅん - 吸血鬼の大人っぽい主人公最高です！！これからも更新頑張って下さい！ (7月2日 4時) (レス) @page3 id: 92500eea4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：U・K | 作成日時：2023年6月26日 21時
