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第九十二話:レディと云うより ページ47

トレードマークの麦わら帽子がひょっこりと除く。元気はつらつな顔がこちらを見た為Aは手を振った。



「あれ、なんでAもいんだ?」
「坊やを回収しに来たの。ここにいるのは暇だから」
「そうかニシシッ」



金色の髪の男が訝しげにルフィを見上げる。



「あれが坊やかお嬢さん」
「ええ、可愛いでしょう」



撫でくりまわしたい程可愛いと言うAを理解し難い様な顔で見てくる。コックははぁと息を吐いて空を見上げた。
猿のような身軽さで降りてくるルフィは、手すりに腰をかける。
Aもサンジを挟むようにして手すりに腰をかけた。




「お前海賊なのか?」
「ああ」
「まんでまたこの店に砲弾なんか打ち込んだんだ」
「あれは事故だよ、正当防衛の流れ弾だ」
「海軍の船があったでしょう?あの船が私達目掛けて打ってきたの、それをルフィがうち返そうとしたら、まぁあんな事に」
「へぇ、お嬢さんお怪我は?」
「ないわよ。心配してくれるの?」
「勿論」



コックは立ち上がり、Aの手を取る。




「レディに怪我があったら大変だ」
「まぁ、嬉しいことを言ってくれるのね」




子供扱いはされ慣れてるが"レディ"扱いなんてされ慣れないからどうも違和感が凄い。



「まぁレディってよりかはマダムっていう年齢だけれど」
「500歳だもんなぁA」
「そうね。まぁ吸血鬼なら若い方なんじゃないかしら?他の吸血鬼知らないからなんとも言えないけど」



アハハと笑えばサンジがクエスチョンマークを浮かべながらルフィとAを交互に見ている。




「ごめんなさいね」
「え?」
「ここは大切な場所なんでしょう?そんな場所を不可抗力とはいえ傷つけて。船長さんにも謝りたいわ」
「......ここのオーナーは元々名のある海賊団のコックでした。ですが女性には優しいから大丈夫ですよ貴方が謝る必要はありません。それにコイツが」
「へぇあのおっさん海賊だったのか」



二人が会話をしているのを見ていれば、視線を感じ、Aは下を見た。痩せこけたが何処か生気を取り戻したギンがこちらを見ている。



「吸血鬼ってのは本当か」
「ええ」
「噂に聞いた事がある。海軍に吸血鬼がいると」
「......詳しく良いかしら」
「噂程度だ」
「もしかしたら私に関係するかもしれないの、お願い」
「......わかった」

第九十三話:海軍の吸血鬼→←第九十一話:コックと鬼人と少女と



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ゆおゆお - とっっても好きです!更新頑張ってください! (8月28日 18時) (レス) id: 3120b2a8d7 (このIDを非表示/違反報告)
ぺお - とっっっても好きです!!! (7月26日 5時) (レス) @page25 id: 9c7d7bec90 (このIDを非表示/違反報告)
正体不明の生き者 - 無理しないでに頑張ってください❌無理しない程度に頑張ってくださいです!すいません💦 (7月5日 15時) (レス) @page5 id: 92db999cd5 (このIDを非表示/違反報告)
正体不明の生き者 - まってめっちゃ好きです…( ; ; )無理しないでいでに頑張ってください!! (7月5日 15時) (レス) @page5 id: 92db999cd5 (このIDを非表示/違反報告)
やぁでぅん - 吸血鬼の大人っぽい主人公最高です!!これからも更新頑張って下さい! (7月2日 4時) (レス) @page3 id: 92500eea4b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:U・K | 作成日時:2023年6月26日 21時

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