第八十四話:無自覚な警戒心 ページ38
「で、なんでヨサクくんとジョニーくんはこの船にいるの？」
「ひっ」
「あの、自分が」
「てめぇ怖いぞ目が」
あら、とAが頬に手を添えて呟く。明らかに人を殺る目だったが無自覚だったらしい。にっこりと笑みを浮かべた後謝罪をするAに二人は首を横にブンブンと振った。
「そんなに怖かったかしら？」
「蛇に睨まれた蛙の図ができてたな」
「あらやだ蛇なんて」
どうやら壊血病を患ったらしくこの船にやって来たらしい。ナミ曰く航海中には付き物の病気らしい。ビタミンCとかが足りないと起こるらしいが、血液さえあれば十分の吸血鬼からしたら縁遠いものだ。
「人間って大変ね」
「吸血鬼は逆に病気になんねぇのかよ」
「なるわよ！貧血、熱、風邪、日射病、あと......多分あるけれど覚えてないわ」
指折り数えながら言っていくAだったが、間を開けた後顔を暗くした。
「......とりあえず中にはいんぞ。まだ手あっちぃ」
「あら、そうかしら」
額に当てられた掌もまずまず温かいと思うが。
「ゾロのアニキが」
「ロリコンにぃ......」
「てめぇら誰がロリコンだ......あ？おいヨサクッ」
顔面を真っ青にしたヨサクが前のめりに倒れた。
「きゃっなになに大丈夫」
「だから言わんこっちゃない」
「とりあえず中に入れようぜ」
えっさほいさと運ばれるヨサクを眺めながらAは一息ついた。
「......んな警戒する必要はねぇよ」
「なんのこと」
「無自覚かよ」
呆れたような表情を浮かべるゾロが頭を搔く。何故そんな顔をしてるのか分からないあたり自分も本調子じゃないなと、客観視できた。
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ゆおゆお - とっっても好きです！更新頑張ってください！ (8月28日 18時) (
レス) id: 3120b2a8d7 (このIDを非表示/違反報告)
ぺお - とっっっても好きです！！！ (7月26日 5時) (レス) @page25 id: 9c7d7bec90 (このIDを非表示/違反報告)
正体不明の生き者 - 無理しないでに頑張ってください❌無理しない程度に頑張ってくださいです!すいません💦 (7月5日 15時) (レス) @page5 id: 92db999cd5 (このIDを非表示/違反報告)
正体不明の生き者 - まってめっちゃ好きです…（ ; ; ）無理しないでいでに頑張ってください！！ (7月5日 15時) (レス) @page5 id: 92db999cd5 (このIDを非表示/違反報告)
やぁでぅん - 吸血鬼の大人っぽい主人公最高です！！これからも更新頑張って下さい！ (7月2日 4時) (レス) @page3 id: 92500eea4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：U・K | 作成日時：2023年6月26日 21時
