第七十五話:子供の落書きに近しい ページ29
「なに作ってんだ、それ」
ルフィが座って作業をしているAにしゃがみこんで声をかける。日傘を覗いてくるルフィはジッとAの手元を見ていた。
「んー、内緒」
「なんだよそれー!?」
「出来てからのお楽しみよ」
近くに置いてあった紙を後ろに寄せてルフィに顔を向ける。
「それよりルフィの坊や、布なんて持ってどうしたの？」
「うしし、海賊旗描くんだ」
「あらいいじゃない」
チクチクと作業を再開Aの隣にドドンと座り布を広げ始めるルフィ。塗料とペンを傍において一心不乱に描き始めるルフィを見るのも面白いが、それでは完成してからのお楽しみが無くなる。
綿を詰め始めるAはキュッと握り感触に満足したのかフンッと鼻息を漏らす。口角は微かに上がっており、ソレがAにとって満足のいくものなのは誰の目から見ても明らかだ。
「できたー！」
ルフィが勢いよく立ち上がり布の端を持って皆に声をかける。
「みろ！海賊旗だ!」
後ろなのでルフィが描いた海賊旗はよく見えないが＿＿＿
「え......それが俺たちのマークか？」
明らかに引き攣っている皆の顔を見れば、良くないことは確かだろう。記憶に間違えが無ければルフィはあまり絵が得意だった訳では無かったはずだが。
「海賊旗は死の象徴、恐怖の象徴なんだぞ」
「確かに恐怖を感じるけどねあんたの才能に」
そうまで言わせるとは。Aはルフィに布を見せることを求める。
「おう!どうだ」
「......とっても素敵じゃない、流石ルフィね」
「おい不自然な間があったぞ」
「明らかに子供のソレを褒める時と同じじゃない」
「いいだろー!」
にっこりと笑ってやれば、胸を張るルフィに微笑ましくなりAはちょっと怖いソレから視線を逸らせなくなった。正直目がないが目が合うのも怖い。
「そういうことならおれさまに言ってもらいたかったねぇ」
助け舟を出してくれたのはウソップであった。なにやら自信ありげに指を立て笑っている。
「忘れて貰っちゃ困るねぇ天才画家を」
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ゆおゆお - とっっても好きです！更新頑張ってください！ (8月28日 18時) (
レス) id: 3120b2a8d7 (このIDを非表示/違反報告)
ぺお - とっっっても好きです！！！ (7月26日 5時) (レス) @page25 id: 9c7d7bec90 (このIDを非表示/違反報告)
正体不明の生き者 - 無理しないでに頑張ってください❌無理しない程度に頑張ってくださいです!すいません💦 (7月5日 15時) (レス) @page5 id: 92db999cd5 (このIDを非表示/違反報告)
正体不明の生き者 - まってめっちゃ好きです…（ ; ; ）無理しないでいでに頑張ってください！！ (7月5日 15時) (レス) @page5 id: 92db999cd5 (このIDを非表示/違反報告)
やぁでぅん - 吸血鬼の大人っぽい主人公最高です！！これからも更新頑張って下さい！ (7月2日 4時) (レス) @page3 id: 92500eea4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：U・K | 作成日時：2023年6月26日 21時
