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第七十二話:違和感の感受 ページ26

「髪、白いぞ」
「ん、これが本来の色っぽいからね」



寝転がるゾロの枕元に座ったAの髪色は雪色と言うに相応しいものだった。不思議なものだ。たった数日一緒にいるだけだと言うのに異質に見えて仕方がない白い髪の毛をゾロは見た。



「白髪か」
「さぁ、多分元々でしょう」
「なんで黒になってんだ」
「......わからないわ」



Aがゾロの緑色の髪の毛を撫でながら歌う。
機嫌が良さそうだから歌っているようには見えず、なにか言おうと思ったが何も言えなかった。言語化が難しい。





「わからないことだらけね」




Aが歌うのはゾロも知っている曲だ


ゆったりとして、重みのある今では使うことの無い言葉が並んでいる歌は確か祖母がよく歌っていたはずだ。




「......もう寝なさいゾロの坊や」
「......餓鬼扱いすんな」
「あら可愛い。子供扱いされてムキになってしまうのは、まだ未熟な証よ?」
「......」
「子供の成長に睡眠は欠かせないわ。私がいるのだし、少しくらい寝なさい」




ゾロはAの大人ぶった態度が好きでは無い。



何処か突き放して保護するような態度が嫌いだ。



けれども嫌悪感が湧くかといえばそういう訳では無い。けど、大丈夫だと思ってしまう。



自分よりも遥かに小さい小柄な少女は負けることは無いと無意識下で信じているところがある。




「おやすみなさい、可愛い坊や」
「誰が可愛いだ」
「......ふっ、十分可愛いわよ」




やっぱ嫌いだ、とゾロは内心呟きながらAに背中を向けて寝る体勢をとった。

第七十三話:お嬢様と吸血鬼→←第七十一話:二度目の吸血行為



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ゆおゆお - とっっても好きです!更新頑張ってください! (8月28日 18時) (レス) id: 3120b2a8d7 (このIDを非表示/違反報告)
ぺお - とっっっても好きです!!! (7月26日 5時) (レス) @page25 id: 9c7d7bec90 (このIDを非表示/違反報告)
正体不明の生き者 - 無理しないでに頑張ってください❌無理しない程度に頑張ってくださいです!すいません💦 (7月5日 15時) (レス) @page5 id: 92db999cd5 (このIDを非表示/違反報告)
正体不明の生き者 - まってめっちゃ好きです…( ; ; )無理しないでいでに頑張ってください!! (7月5日 15時) (レス) @page5 id: 92db999cd5 (このIDを非表示/違反報告)
やぁでぅん - 吸血鬼の大人っぽい主人公最高です!!これからも更新頑張って下さい! (7月2日 4時) (レス) @page3 id: 92500eea4b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:U・K | 作成日時:2023年6月26日 21時

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