第六十五話:それが現実ならば ページ19
「...?お嬢さん」
小鳥のさえずりで瞼を開けたAは身体を上に伸ばした。ぐっと身体を動かせば固まっているのがよくわかる。
ポキポキと首を鳴らしながら立ち上がれば、足元に重さを感じ下を向けば、白い布団が掛かっていた。
「さて、お嬢さんの安全確保をしなければいけないわね」
身体が若干重いが気にしている余裕などないのだ。
叱責するように腰に下がった銃を叩き、昨夜メリーを寝かせておいた部屋に足を運ぶ。
「失礼する、って何事？」
メソメソ泣いた怪我人の男と、呆然と立ちすくんでいるお嬢様。
「Aさ、ん......わたし」
Aに気がついたカヤが掠れた声で告げてくる。メリーは恐らく話してしまったのだろう。ウソップの嘘について。
Aが大きく溜息を吐けば、カヤは泣きそうな顔になった。
「とりあえず落ち着きましょう。彼も医者に見せないといけないし、ね？」
「......はい」
こくりと頷くカヤの背中を擦る。昨日みたいに気絶して貰えれば守側としては楽な話だがそうはいかない。
「とりあえず医者呼ばないとね、それとも連れてく方がいいかしら」
「いいえ、大丈夫ですので......Aさんはどうかお嬢様の傍に」
「わかったわ」
カヤの背中を押しながらAは自室へと連れ戻す。ただ信頼していた男たちに二度も裏切られたような心地を受ける彼女がAには哀れだと思った。
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ゆおゆお - とっっても好きです！更新頑張ってください！ (8月28日 18時) (
レス) id: 3120b2a8d7 (このIDを非表示/違反報告)
ぺお - とっっっても好きです！！！ (7月26日 5時) (レス) @page25 id: 9c7d7bec90 (このIDを非表示/違反報告)
正体不明の生き者 - 無理しないでに頑張ってください❌無理しない程度に頑張ってくださいです!すいません💦 (7月5日 15時) (レス) @page5 id: 92db999cd5 (このIDを非表示/違反報告)
正体不明の生き者 - まってめっちゃ好きです…（ ; ; ）無理しないでいでに頑張ってください！！ (7月5日 15時) (レス) @page5 id: 92db999cd5 (このIDを非表示/違反報告)
やぁでぅん - 吸血鬼の大人っぽい主人公最高です！！これからも更新頑張って下さい！ (7月2日 4時) (レス) @page3 id: 92500eea4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：U・K | 作成日時：2023年6月26日 21時
