第四十八話:楽しみが増えること ページ2
「おーい!A〜!!」
ルフィの高々な声が聞こえ、作業をしていたAは顔を上げた。
黒、緑、オレンジとカラフルな頭が見える。
「あら、もう終わったの坊や」
「嗚呼!」
「勝ったの？」
「勿論だ!」
そう言ってブイサインしてくる坊やの帽子にAは視線がいった。
「その帽子......」
「そうだよA、これ直せるか？」
そう言って差し出された帽子には酷いことに傷口が出来てしまっていた。
「まぁ少し時間はかかるけれど直せるわ」
「よかったぁあ」
「大事なものだものね......ところでナミ嬢も仲間入りしたの？」
「おう!航海士がやっと入ったぜ」
嬉しそうに笑うルフィに、Aもつられて笑ってしまう。
「よろしくねナミ嬢」
「......ええ、よろしく」
可愛らしいお嬢さんも仲間になり、ほくほく気分だ。
「そういやAってバギーの知り合いなのか？」
「？いいえ、多分違うと思うけれど......記憶なくなる前に会ってるのかしら？」
首をこてん、と傾げるA。
それにまず反応したのはナミであった。
「ちょっとまって、あんた、記憶なくなる前って」
「どうしたのナミ嬢？」
「記憶、ないの？」
「ええ、十五年くらい前の話だけれど」
それくらいの時に会ったんだよな〜、と話しかけてくるルフィに頷く。今も昔も変わらない、いや今の方がわんぱくなルフィの昔を思い出す。
『おい、大丈夫か!?』
一番最初に声をかけてくれたのは何故か木の棒を持ったルフィであった。
あれから十五年の月日がたったことに驚く。
「大きくなったわねぇルフィの坊やも」
「ちょ、ちょっと待って......あんた今何歳!?」
「500ちょっと」
「ごひゃ、あんた一体何もんよ」
「吸血鬼」
にんまり、と蠱惑的な笑みを浮かべたAが口を開いて鋭利な犬歯を見せれば、ナミはハクハクと口を動かしている。
「驚いた」
「驚くに決まってんでしょ」
随分感情豊かなお嬢さんだとAは笑った。
作る分がもうひとつ増えて、嬉しい限りである。
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ゆおゆお - とっっても好きです！更新頑張ってください！ (8月28日 18時) (
レス) id: 3120b2a8d7 (このIDを非表示/違反報告)
ぺお - とっっっても好きです！！！ (7月26日 5時) (レス) @page25 id: 9c7d7bec90 (このIDを非表示/違反報告)
正体不明の生き者 - 無理しないでに頑張ってください❌無理しない程度に頑張ってくださいです!すいません💦 (7月5日 15時) (レス) @page5 id: 92db999cd5 (このIDを非表示/違反報告)
正体不明の生き者 - まってめっちゃ好きです…（ ; ; ）無理しないでいでに頑張ってください！！ (7月5日 15時) (レス) @page5 id: 92db999cd5 (このIDを非表示/違反報告)
やぁでぅん - 吸血鬼の大人っぽい主人公最高です！！これからも更新頑張って下さい！ (7月2日 4時) (レス) @page3 id: 92500eea4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：U・K | 作成日時：2023年6月26日 21時
