第九話:樽の中に二人 ページ10
「ねぇルフィ。狭くないかしら」
「我儘言うなよ〜、第一Aの服と傘の方が邪魔だろ」
「服は特別製のものだし、傘がなければ私身体が灰になるわ。文句言わないでちょうだい」
「先に文句言ったのAの方だろうが!?」
渦潮に巻き込まれたせいでin 樽の二人はルフィが上から覆い被さる形で中に入っていた。
二人の間に挟まる傘が若干悲鳴をあげているが渦潮に巻き込まれるよりかはマシだ。
「んー、そろそろ陸地かなぁ」
「さっきまでの揺れがないしそうでしょうね。っ!?」
グルリと樽が外側から押されたのか回転して、今度はAの方がルフィに覆い被さる形になった。
しかしルフィが再び覆い被さる形になり、Aが覆い被さり、ルフィが覆い被さり......
「目が回ったわ......ルフィそろそろ樽壊しても良いんじゃないの」
「わかった!」
元の体制に戻り、Aは目を伏せながらルフィに指示を出した。
「じゃあ行くぞ」
せーの、という掛け声と友にルフィが上に飛び出す。
「いやぁ死ぬかと思った!空気がうめぇ!」
「ルフィ、早く出てちょうだい」
「あ、わりぃわりぃ」
ルフィが樽から飛び出し、Aも続いて身体を起こした。
「屋内でよかったわ」
「お前灰になっちまうからな、うししし!」
「こっちは笑えないけれど......あら、誰かしら」
あんぐりとした表情で二人を見つめる男たち。
「誰だおめぇら」
「てめぇが誰だ!!」
ぽんぽんとスカートの裾の皺を正し、外へと出る。見事な快晴だ。憎たらしい。
Aが傘をさしながら当たりを見渡せば綺麗な海が見えた。
「どこかしらここ..................
あら、飛んだわ」
先程まであったはずの小屋が木っ端微塵となってあらわれた。
「......とりあえず動きましょうか」
適当に歩けば見つかるだろうと、Aは森の中へと足を向けた。
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無 - クロウはバギーの仲間なんか (8月5日 16時) (
レス) @page45 id: 87a5915590 (このIDを非表示/違反報告)
無 - バギーがいるとこに他の海賊団もいるのか (8月5日 16時) (レス) @page37 id: 87a5915590 (このIDを非表示/違反報告)
無 - 吸血鬼て色々出来るのか...瞬間移動は普通凄い (8月5日 5時) (レス) @page22 id: 87a5915590 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：U・K | 作成日時：2023年5月8日 17時
