第七話:お別れと餞別品 ページ8
天気は晴れ。絶好の出航日和と言っていい朝だった。
「もう行くのね」
「嗚呼。元々今日の予定だったしな」
「ふふ、貴方とお酒を飲みたかったけれど、暫くできそうにないわね」
ベンは眉間に皺を寄せAを見下ろす。胸以外は発育の幼い娘だが、無邪気さがない顔をしている。達観していると言えばいいのか。
「次会った時は美味い酒を用意しとくさ」
「それは楽しみね」
年代物のワインがいいわ、と呟くAに生意気な餓鬼だとベンは思う。デコピンを喰らわせば、痛みを訴えてベンを睨み付けた。
「おら、カシラのとこ行かなくていいのか」
「......ルフィが話してるし私はいいわ」
首を横に振って、Aは身体ごと二人の方へ向けた。
ベンもつられて体を向ける。
「麦わら帽子、あげちゃうのね。残念ね」
「それだけ可愛がってるってことだろ」
「あら、妬けちゃうわね。私もそれなりにシャンクスの坊やに可愛いがられてたと思うのだけれど」
「いるか、これ」
Aの視界に銃が入る。確かこの銃はベンが使っていた物のはずだ。
「同じじゃねぇ、随分昔に買って合わなかったから使わなかったんだ」
「......貰っておく」
「じゃ、次会った時はその腕を確かめさせてもらうぜ」
ベンはそう言ってシャンクスよりかは丁寧に頭を撫でた。
それから10年､月日がたった。
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無 - クロウはバギーの仲間なんか (8月5日 16時) (
レス) @page45 id: 87a5915590 (このIDを非表示/違反報告)
無 - バギーがいるとこに他の海賊団もいるのか (8月5日 16時) (レス) @page37 id: 87a5915590 (このIDを非表示/違反報告)
無 - 吸血鬼て色々出来るのか...瞬間移動は普通凄い (8月5日 5時) (レス) @page22 id: 87a5915590 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：U・K | 作成日時：2023年5月8日 17時
