第三十九話:怪我と美女 ページ40
「あなた、どうしたのよその怪我......」
「ちょっとばかししくっただけだ」
ちょっとどころではない。腹部に外傷を受けているのだから人間の身体ではキツイだろう。傷もすぐには塞がることがない。
「とりあえず怪我の手当てを」
「......ぁ、はぁ。っこいしょ」
何故か閉じ込められたルフィにAは聞く。
「ちょっと坊や、なにがあったの？なんで坊や怪我」
「落ち着けA」
「そうは言っても」
Aが顔を顰めながらゾロを見つめる。腹巻が血に汚れてしまっているのに胸がざわめいた。
拳を作れば爪がくい込んで血が流れた。されど気にする余裕だなんてAにはない。
「っだぁ」
ルフィの入った檻を地面におろし、地面に半ば倒れ込むように座ったゾロを支える。
「あ!犬だ!」
コロコロと檻を内側から転がしながら犬に近づいていくルフィ。なんだかいつもと変わらぬ様子のルフィに少しばかり気持ちが落ち着いてきた。
「アイーン」
なんて変顔をして犬に噛まれたルフィ置いておき、ゾロを寄りかかれる場所まで引き摺る。
「血が、足りねぇ」
「背中、というかほぼ横腹ね。とりあえず応急手当をしちゃいましょう坊や」
そう言ってショルダーバッグから救命道具を取り出す。何もやらずただれるよりかはマシだろう。
「あ」
ふと、後ろから聞こえてきた声にAたちは顔を向けた。
オレンジ色のショートカットの、可愛らしい美女だ。
「よ!航海士」
「一応渡しておくわ、助けてもらったからね」
そう言ってカラカラと金属音と共に地面に現れたのは鉄製の鍵だ。おそらくルフィの入っている檻の鍵であろう。
「お嬢ちゃん、こんなところでどうしたの」
それよりもまず、この女性についてAは知りたくて仕方なかった。
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無 - クロウはバギーの仲間なんか (8月5日 16時) (
レス) @page45 id: 87a5915590 (このIDを非表示/違反報告)
無 - バギーがいるとこに他の海賊団もいるのか (8月5日 16時) (レス) @page37 id: 87a5915590 (このIDを非表示/違反報告)
無 - 吸血鬼て色々出来るのか...瞬間移動は普通凄い (8月5日 5時) (レス) @page22 id: 87a5915590 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：U・K | 作成日時：2023年5月8日 17時
