第三十七話:護衛する少女 ページ38
「こんなところで何してるのお姉ちゃん」
「......あら今度は可愛らしいお嬢ちゃんね」
船に揺られて数十分は立っただろうか。紙に設計図を描いていたAに声をかけてきたのは、今度は幼い少女であった。
「仲間を待ってるの」
「なかま？」
Aが小さくうなづけば、へぇ、と淡々とした返事が返ってきた。
「お嬢ちゃんはひとりでなにをしているの？」
「あのね、うちに宝物置いてきちゃって、取りに帰るところなの」
たどたどしくも、ちゃんと伝えようとしてくれる幼い少女に胸がときめく。
「ひとりでいくの?」
「うん、おとなたちは町に行っちゃだめだって言うから」
「あらなぜ?」
「かいぞくさんがね、まちにいるの。だからあぶないって」
話の流れ的にバギー海賊団が町を乗っ取っているのだろう。シャンクスたちとは大違いな行為に辟易とする。何故彼らのような海賊ばかりでは無いのだろうか。一般市民を無闇に傷つける行為に嫌気が募った。
「じゃあ私が一緒に行ってあげましょうか」
「え!いいの!?」
「勿論。こんなに可愛いお嬢ちゃんがわるーい海賊に攫われたら私怖くて夜も眠れないわ」
「じゃ、じゃ!はやくいっしょにいこお姉ちゃん!!」
生憎お姉ちゃんと呼ばれるような歳ではないのだが、満更でもない。
Aは船から降りて少女の手を握った。
「ちなみに宝物ってなにかしら」
「くまさんのおにんぎょう!ピンクで可愛いの!!」
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無 - クロウはバギーの仲間なんか (8月5日 16時) (
レス) @page45 id: 87a5915590 (このIDを非表示/違反報告)
無 - バギーがいるとこに他の海賊団もいるのか (8月5日 16時) (レス) @page37 id: 87a5915590 (このIDを非表示/違反報告)
無 - 吸血鬼て色々出来るのか...瞬間移動は普通凄い (8月5日 5時) (レス) @page22 id: 87a5915590 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：U・K | 作成日時：2023年5月8日 17時
