第三十五話:カラスと書き机は何故似てるの ページ36
「クロウさん!」
と一人の部下が名前を呼んでクロウの足元に縋る。
しかしクロウはうっとおしそうにした後男の襟を掴んで放った。
「仲間に随分と酷いことをするのね坊や」
「別に、生憎頭と鴉以外はどうでもいいので」
「そう」
Aは淡々と短い相槌を打った。
「とっとと頭んとこ戻って仕事しろお前たち」
「「了解しましたクロウさん!!」」
息がピッタリすぎる海賊たちはスタコラサッサと消えてしまった。
「さて、お嬢さん。わたくしクロウと申します。部下の情けない様を長々と見せてしまい申し訳ありません」
「随分紳士的なのね、いいわよあの子たちのことは。可愛かったもの」
膝をつき、胸の前に手を当てて頭を垂れるクロウは、Aの返答に気を良くしたように笑みを浮かべる。
「無礼をしたお詫びです。一つ占いでも」
「あら、素敵ね。是非お願いしたいわ」
Aがそう答えれば、コートの内側からクロスを取り出す。長方形の黒い布を床に敷くと、男はクロスを取りだした反対側の懐からカードを出した。
そうしてクロスの上に並べられていく七十八枚のカード。
「この中からおひとつ、選んでください」
黒い手袋が、宙で少しの間迷った後、そっと1枚のカードを指した。
「......こちらでいいですか」
「えぇ」
そう言ってめくられたのはJUSTICEとA側からみて書かれたカードだ。
「このカードが意味するのは、正義です。感情に振り回されることなく合理的に取り組み、物事が秩序正しく進無ことでしょう。
しかし同時に２つのことに手を出して、どちらも中途半端になるという意味が、こちらの向きであります」
そう言って逆さまの向きにさせられるカード
「あなたはどちらの正義をとるのでしょうかね」
鴉はニタリと笑みを浮かべながらAに尋ねた。
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無 - クロウはバギーの仲間なんか (8月5日 16時) (
レス) @page45 id: 87a5915590 (このIDを非表示/違反報告)
無 - バギーがいるとこに他の海賊団もいるのか (8月5日 16時) (レス) @page37 id: 87a5915590 (このIDを非表示/違反報告)
無 - 吸血鬼て色々出来るのか...瞬間移動は普通凄い (8月5日 5時) (レス) @page22 id: 87a5915590 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：U・K | 作成日時：2023年5月8日 17時
