第三十二話:敬礼する友 ページ33
「よかったの、坊や」
「ん、いいんだよあれで」
ルフィが鼻歌を歌いながら街を歩く。港につけば小さな小舟が海に揺れていた。
「ま、大した猿芝居だったな。あれじゃバレてもおかしくねぇぞ」
「へへ、あとはコビーが何とかするさ」
「坊やの謎の信頼は一体何なのよ」
「にししっ」
帽子をかぶり直すルフィ。麦わら帽子が良く似合う男に視線をやりながらAは分かりにくいルフィの優しさに思考をめぐらしていた。
こういう所があるのだから、皆彼を好きになるのだ。村の人たちも、ルフィの兄貴分だってそうだ。
「まっいい船出だ、みんなに嫌われてちゃあと引かなくて海賊らしい」
「ハハハハハ、そうだな」
「こらこら」
コツン、とルフィの頭を叩く。
「だったら早く逃げないと、でしょ」
「だな!三人も集まったことだし早く海に出ようぜ」
「まぁ流石にイーストブルーを出る前に最低でもあと二人か三人以上は欲しいわね、あとは船も」
「まぁこの大きさの船じゃあと一人か二人入ったらキツそうだしな」
なんて雑談をしながら、船を出す準備をしていれば後ろからルフィの名前を呼ぶ声がする。
コビーだ。
コビーは息を吸った後敬礼をした。
「ありがとうございます。このご恩は一生忘れません！！」
そうして一言、礼を言う。
「海兵に感謝される海賊なんて聞いたことねえよ」
「ルフィの坊やったら流石ね」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 196人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
無 - クロウはバギーの仲間なんか (8月5日 16時) (
レス) @page45 id: 87a5915590 (このIDを非表示/違反報告)
無 - バギーがいるとこに他の海賊団もいるのか (8月5日 16時) (レス) @page37 id: 87a5915590 (このIDを非表示/違反報告)
無 - 吸血鬼て色々出来るのか...瞬間移動は普通凄い (8月5日 5時) (レス) @page22 id: 87a5915590 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：U・K | 作成日時：2023年5月8日 17時
