第三十一話:分からぬ男の優しさ ページ32
「お兄ちゃん、お姉ちゃんもう行っちゃうの」
「ああ」
ルフィがリカにそう言い放ち、店内を後にしようとする。ゾロも右手に刀を持ち、Aを抱っこしながら店内を出た。
「君も仲間じゃないのか」
中佐がそう言って声をかけたのは、コビーに対してだ。背中を向けたままこちらを見ようとしない背中を三人は見つめる。
「ぼ、僕は......」
少し震えたような声でコビーは呟く。
恐らく情が湧いたのだろう。ルフィはそういう男である。時に敵味方、関係なくルフィの虜にしてしまうような、そんな坊や。
「待ちたまえ、どうなんだ君たち」
「＿＿＿俺、そいつが今まで何やってたか知ってるよ」
「坊や、あなた」
少しばかり咎めるような声色でルフィに声をかけるが、ルフィがAに視線を寄越すようなことはない。
「こーんな太った女の海賊がいて、アヒルだつったかな〜」
「ルフィさんッ」
「金棒振り回しちゃってなんだか厳ついおばさんだったけど、こいつ女海賊のとこで2年間も＿＿＿」
「かっ」
「ぐわっ」
突然コビーが拳を振りかぶり、ルフィに殴りかかった。
「ルフィ!」
「やめとけ」
「でも」
「でもじゃねぇ、やめとけ」
ジッと2人を見つめるゾロ。Aも視線をコビーたちの方へやるとルフィもコビーを殴った。
「へへ、やったなこの野郎!」
それからはもう一方的であった。ルフィがコビーを殴りに殴って、コビーはやり返すことすらできない。
「やめたまえ!これ以上街で騒動を起こすな!!!」
中佐が止めに入る声が聞こえ、ゾロが歩をルフィの方へと進めた。
「おいやりすぎだ、その辺にしておけ」
「坊や、流石にそれ以上やると顔の原型が」
Aが言い終わる前に、コビーは地面に仰向けの体制で倒れた。
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無 - クロウはバギーの仲間なんか (8月5日 16時) (
レス) @page45 id: 87a5915590 (このIDを非表示/違反報告)
無 - バギーがいるとこに他の海賊団もいるのか (8月5日 16時) (レス) @page37 id: 87a5915590 (このIDを非表示/違反報告)
無 - 吸血鬼て色々出来るのか...瞬間移動は普通凄い (8月5日 5時) (レス) @page22 id: 87a5915590 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：U・K | 作成日時：2023年5月8日 17時
