第二話:赤髪海賊団との宴 ページ3
「まぁまぁどうしたのルフィの坊や。顔に傷なんて作って」
「コイツ自分の顔にナイフたてて怪我したんだよ。ったく馬鹿な野郎だ」
「おれは海賊になる男だ!こんなの全然痛くないね」
シャンクスが呆れたような口調でルフィを窘めようとするが、興奮した様子で聞かん坊のルフィの耳には届かない。寧ろ悪化する一方なのでシャンクスが困惑しているようにAには見えた。
「マキノ嬢、ベリージュース。お代は赤髪海賊団でお願い」
「ちょ、勝手にするなよA」
「いいじゃない坊や。ベリージュースなんて貴方が飲んでる酒樽の一割か二割の値段よ」
「まぁそーだけどよ」
「狭い男は嫌われるわよ坊や」
「ついでに坊や呼びもやめてくれ」
パチパチとAがあどけない表情で瞬きをする。どこか作られたような動作にシャンクスがジッと見つめていれば、ニヤァと不敵な笑みを浮かべて一言。
「お断りよシャンクスの坊や」
べ、と舌を出して反論する。シャンクスはAを掴もうと腕を伸ばすがスルリと椅子から降りて赤髪海賊団のクルーたちの元へと近づいていくものだからシャンクスは呆れてしまった。
子供らしくない、いや、子供じゃないのだから当たり前だ。
あの顔をみればわかる。どこか空虚な、冷たい顔。海賊船に乗っていれば嫌でも目につく表情だ。
「ねぇヤソップ坊や、それは何？」
「こいつぁさくらんぼのケーキだよ。食うか」
「いただくわ。ありがとヤソップ」
小さなケーキをありがたく貰ってルフィとは反対側のシャンクスの隣へ座った。
「シャンクスの坊や、次の航海は、ん、おいし、いつ出るんだい、んっ、程よい酸味と甘味」
「食ってから言え」
「そうだ!Aの言う通り次はいつ村出るんだ!？」
肉を食うルフィとさくらんぼケーキを食べるAに囲まれながシャンクスは答える。和やかな会話に赤髪海賊団が微笑ましそうにしていると木が割れる音がした。
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無 - クロウはバギーの仲間なんか (8月5日 16時) (
レス) @page45 id: 87a5915590 (このIDを非表示/違反報告)
無 - バギーがいるとこに他の海賊団もいるのか (8月5日 16時) (レス) @page37 id: 87a5915590 (このIDを非表示/違反報告)
無 - 吸血鬼て色々出来るのか...瞬間移動は普通凄い (8月5日 5時) (レス) @page22 id: 87a5915590 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：U・K | 作成日時：2023年5月8日 17時
