第十八話:とんでもない男 ページ19
「行きましょうお嬢さん」
「でも......」
踏み潰されたおにぎりと青年を順に視線を移す少女にAは笑みを浮かべる。そっと丸い後頭部を撫でて肩を寄せた。
Aは視線をヘルメッポに向け、後青年に向ける。
「噂に聞くのとは別みたいね坊や」
「あぁ゛誰が坊やだ」
「私からしたら貴方みたいな子供は坊やでいいのよ」
磔の前から二人の子供が瞬時に消えた。
「あいつらどこいった!?」
ヘルメッポの騒ぐ声が塀の向こう側から聞こえてくる。
「な、な、なんでここにいるんですかAさん!?」
「なんでって、移動したからに決まっているじゃない」
「だってさっきまで」
「私、吸血鬼だもの。瞬間移動くらいできるわ」
口を大きく開けて呆然とするコビーを、Aはクスクスと笑った。何処か飄々とした雰囲気のある少女が全く掴みどころがなくコビーは徐々に頭が痛くなってきた。
「はぁ、もうルフィさんAさんっていつもこんなかんっていない!?」
コビーが後ろを振り向くが既に赤い服の麦わら男はいない。
どこにいるのか、と聞かれればAはにっこりと笑いを返す。
「ぁ、ま、まさか」
ギギギっと壊れたブリキ人形のような音を立てながら塀の向こうを見るコビー。
「おれは今一緒になる海賊の仲間を探してるんだ」
「ぎゃー!?るるるルフィさんったらいつの間にあんな所に」
「目を離したらルフィはどっかいくわよ」
これは経験談である、というのがAの顔からコビーは察することが出来た。
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無 - クロウはバギーの仲間なんか (8月5日 16時) (
レス) @page45 id: 87a5915590 (このIDを非表示/違反報告)
無 - バギーがいるとこに他の海賊団もいるのか (8月5日 16時) (レス) @page37 id: 87a5915590 (このIDを非表示/違反報告)
無 - 吸血鬼て色々出来るのか...瞬間移動は普通凄い (8月5日 5時) (レス) @page22 id: 87a5915590 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：U・K | 作成日時：2023年5月8日 17時
