第十一話:坊やたちの夢 ページ12
「おれがなるって決めたんだからその為に戦って死ぬなら別にいい」
ルフィはそういう男だ。
麦わら帽子の坊やの変わらない精神の強さに呆れ半分感心半分という気持ちだ。Aとしてはいつかコレが彼自身の刃となるか鎖となるか判断しかねない。
「僕でも......海軍になれるでしょうか」
ぽつり、と呟いたコビーにAもルフィも視線を向けた。
「海軍？」
「ルフィさんとAさんとは敵ですけど、海軍に入って偉くなって、悪いやつを取り締まるのが僕の夢なんです！小さい頃からの」
「海軍ねぇ」
「アルビダ様、アルビダだって捕まえられるような海軍になるんです!!」
はぁはぁと息切れしながら宣言するコビー。
確かにルフィの海賊王という夢に比べれば少しは現実味を帯びる。しかし今の彼が海軍になれど上に登れるとは思わなかった。
「それにしてもアルビダね、名前なら聞いたことあるわ」
「んだ、A知ってんのか？」
「アルビダ海賊団の女船長、通称金棒のアルビダ。イーストブルーの海賊の中ではあまり有名では無いけれど」
なにせイーストブルー出身の海賊というのはどれもこれも化け物揃いな訳で。
Aはそう言おうとして口を噤んだ。
「そいつかい、お前の雇った賞金稼ぎってのは......ロロノア・ゾロじゃなさそうだね」
噂をすれば何とやら、だ。
横幅も縦幅もAに比べたら広い女、アルビダ。異名通り金棒を持ったアルビダはギロリと三人を睨みつけて見下ろした
「最後に聞いてやろうコビー!この海で一番美しいものはなんだい？コビー!!」
「えへへ、そ、それはもちろん」
「誰だこのイカついおばさん」
「あら坊や、せめておばさまと呼んであげなさい」
「やだよメンドイ」
ブチッと何処からか音がした。
「ル、ルフィさんAさん、今すぐ訂正してくださいッこの方は海で一番......」
「へぇ、海で一番？何?」
「ぁ............い、いちばん
一番イカついクソババアです!!!」
啖呵をきったコビー自身に、または彼の言葉にかAとルフィは笑ってしまった。
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無 - クロウはバギーの仲間なんか (8月5日 16時) (
レス) @page45 id: 87a5915590 (このIDを非表示/違反報告)
無 - バギーがいるとこに他の海賊団もいるのか (8月5日 16時) (レス) @page37 id: 87a5915590 (このIDを非表示/違反報告)
無 - 吸血鬼て色々出来るのか...瞬間移動は普通凄い (8月5日 5時) (レス) @page22 id: 87a5915590 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：U・K | 作成日時：2023年5月8日 17時
