NON SUGAR【佐野玲於】

No.4 ページ4

玲於side








昨日会議室に想乃(ソノ)から貰ったキャップを忘れてきたのを気付いて、朝取りに行ってから現場についた。









まじ危ね。



なかったらどうしようかと思った。









大切なもんだからさ。









ちょっと急ぎ気味でみんなのいるところへ向かう。








ｶﾞﾁｬ






玲於「おはよーっす。」









入ってすぐにニッコニコの笑顔で俺の目の前に現れるやつ。









「玲於くん！おはよう。」









俺らの専属スタイリストのA。



歳は俺と隼の1個下。









そして、自分で言うのもどうかと思うけどこいつも隠してないから堂々と言える。


こいつは俺のことが好きなヤツ。







もう好きがダダ漏れ過ぎて半端ない。








さっきだってアイツは無意識なのかもしれないけど、由美子さんにヘアオーダーしてる時に、





「はぁ、カッコイイ。」





って言ったのみんな聞こえてたからね。







まじで恥ずかしいってか…


うん、やめてほしい。









まぁ俺には想乃がいるし、Aのことは好きでも何でもない。







ただの仕事仲間。







どっちかっていうと嫌い。


だってしつこいし、うざいし。









でも服のセンスは抜群だと思う。


みんなの好みをわかった上で衣装を用意してくれる。







しかも俺がポロッと言ったこと覚えてて用意してくれてたり、気が利く。








仕事仲間としては最高。









ただそれだけ。

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