いつの間にか ページ34
としみつside
虫「で?何?としみつ、話って」
と「あぁ、あのさ、?」
俺はAのことがどうしても気になってしまって、彼女のいる虫さんに店で昼飯がてら聞いてみることにした
と「虫さんはさ、彼女と付き合う前、どんな気持ちだったん?」
虫「え!?としみつがそんなこと言うなんて珍しっ
恋でもしたの?」
そう聞かれ、頷くことしかしなかった
虫「ま、分かってるよ?笑
相手はAでしょ?」
と「は!?なんで!?」
虫「何でって、としみつの反応みたらだれでもそう思うわ笑
Aはあの通り鈍感だから気づいていないよ」
良かった、と心の底から思った
虫「僕はね、彼女と付き合う前は、んー、
守ってやりたいとか、それこそ相手をずっと目で追ってたりとかはしてたね」
と「守ってやりたい、かぁ...」
確かに、Aの危険に一目散に駆けつけてるのは俺が一番のような気がする
なんてったって、高校の時からずっと一緒にいたし
と「俺らさ、YouTuberだげ?
恋愛したらやっぱ叩かれるのかなぁ…」
虫「まぁ、たしかに一番はそこだよね笑
僕も不安だったよ?彼女の方に何かあったらどうしようって
でも、正直周りは周りじゃん?なんで僕らの大切な人生に口出しすんの?って思わない?」
そう聞かれて、俺はハッとした
確かに、リスナーはリスナーなのに、なんで恋愛にまでリスナーの意見を聞かなきゃいけないんだ?と、そう思った
虫「叩かれたとしても、二人で立ち向かえばいいんじゃない?Aだけが責められてしまってるのなら守ればいいんじゃない?
僕らはいつの間にか、そんな状況下で生活しているんだよ」
...かっけぇ
と「ありがと、虫さん
初めて虫さんカッコイイと思ったわ笑
チビなのに言葉だけはりょうみたいにイケメンだら笑」
虫「やいそれはどういう意味だ!」
この後、二人で世間話をしながら飯を食って店を出た
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作者名:レモンティー | 作成日時:2017年12月31日 18時