38話 プライド ページ41
os said
この子が悪い子やない事は分かってる
いやでも分かってしまった
でも、簡単には謝れない
これでも人の心を読むのが得意なのを売りにしてきた
今、生徒会にいられるのもこの力があるから
俺はそう思ってる
だからこそ、謝れない
ht「マンちゃん」
ひとらんの怒った声色、表情
今まではこの子に向けられてたものが俺に向けられている
仲間意識の高いひとらんだから
誤解していたこの子の事がちゃんとわかってからも
謝る姿勢のない俺を怒ってるんだろう
os「…ひとらんにはわからへんよ」
グルッペンの右腕のトントン
左腕の俺
完璧なグルッペンの側にいるからには
横にいる人材も完璧でないとならないんや
グルッペンがなめられないように
ht「…分かった。もうマンちゃんに関わらないから」
os「おん。それがええと思うわ」
『え…』
俺はもう仲良しごっこをしてられる立場やない
少しでも完璧に近づく為に…
『オスマン先輩。貴方の意見は間違ってると思います』
os「…は？」
真っ直ぐな目で否定してくる姿
グルッペンそっくりやな
自分の意見を物怖じせずに言うなんて
『グルッペン先輩は貴方の能力を欲してるんじゃない』
欲してるに決まってるやん
能力以外に何を欲しがるんや
『貴方がいるだけでいいんです。そうですよね』
gr「あぁ。オスマン。誤解させてしまって悪かった」
何で、グルッペンが謝るんや
gr「俺はお前達、生徒会メンバーがいればそれでいい」
俺の能力は関係ない…？
いるだけでええん…？
『能力なんて二の次ですよ。貴方は素晴らしい人ですから』
似たもの同士
グルッペンとこの子からは同じ雰囲気を感じる
嘘偽りのない言葉
真っ直ぐに俺に、俺だけに伝えようとする言葉
もっと怒ってくれたらいいのに
でも、心なしか気持ちが楽になった気がする
os「Aちゃん…ごめん。ほんまにごめん」
ひとらんもごめんな
ずっとこの事を伝えようとしてくれてたんやろ？
os「君が嘘をついてないのを知ってたのに…」
『私も知ってました。オスマン先輩が嘘をついてたのを』
…えｯ？
俺が、見抜かれてた…？
『案外、似てるのかもですね。私達』
os「ﾌﾟｯwふふw」
思わず声を出して笑ってしまう
あんたはグルッペンとの方が似てるやろw
自分で気づいてないんかw
os「これから仲良くしような。Aちゃん」
『こちらこそです。オスマン先輩』
ちゃんと話せばわかる
まさにその通りやったな
彼奴らも分かればええけど…
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全力たぬき(プロフ) - ラテ。さん» ご指摘ありがとうございます！誤字でしたので直させていただきました(^◇^;) (2020年11月16日 17時) (
レス) id: 13f8673fd4 (このIDを非表示/違反報告)
ラテ。 - 初めてコメントさせていただきます、ラテ。と申します。35話、困惑の『そこでやっと僕達よ行動に』というのは誤字ではないでしょうか。この物語が大好きでいつも楽しく読ませてもらっています。次の更新も楽しみにしてます！ (2020年11月16日 7時) (レス) id: 719843bd51 (このIDを非表示/違反報告)
全力たぬき(プロフ) - ぬーさん» 誤字ですね(^◇^;) ご指摘ありがとうございます (2020年9月2日 6時) (レス) id: 13f8673fd4 (このIDを非表示/違反報告)
ぬー(プロフ) - グルッペンさんの発言の「今ほ何してる」は誤字ではないでしょうか。更新楽しみにしてます。 (2020年9月2日 5時) (レス) id: 5fa18b1421 (このIDを非表示/違反報告)
アズライト@pitter - 115こめの評価はいただいていくぅ！お疲れっす。更新楽しみにしてます(o・ω・o) (2020年8月16日 6時) (レス) id: 8ef283edc4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：全力たぬき | 作成日時：2020年6月14日 14時
