34話 見守る瞳 ページ36
tn side
シャオロンが何に悩んでたのかも
シッマが何で嫌ってたのかも
俺は何も知らなかった
何も気づかなかった
一方的な会議にならないように
わざと反対派にいって話し合いをさせた
その結果何か利益があっただろうか
むしろ、喧嘩のような会議になって
俺のした事は無意味に近かった
惨めやな…
仲間のためにって思って1人で空回りなんて…
俺らの話し合いを止めたのはあの子で
必死に俺が成し遂げようとした事を簡単に達成する
俺が総統の負担をなくすために
書記長やからしっかり
内ゲバばっかりする仲間ばっかりだから
俺が頑張らなあかんかったのに
今の俺はただ書記長という肩書きを
持っただけの無能や
俺1人じゃ何もできんくて
頼るのもかっこ悪いからできんくて
また1人で空回り
俺はどないすればええんや…
なぁ、グルさん
あんたならこの状況をどうするん…？
gr「トン氏。何を迷ってるんだ」
tn「グル、さん…」
gr「弱気なトン氏は珍しいなw」
tn「笑うんやったら1人にしてや…」
せっかくグルさんが差し伸べてくれた手も
俺は払い退けてしまう
こんなんやから何もできないんや
gr「トン氏は今のままで十分だゾ」
tn「は…」
gr「誰だって失敗なんかする。人間だからな」
失敗なんかって言うたって
あんたの隣にいる限り、グルさんの隣にいる限り
ヘマなんかできひん。完璧でいないと
gr「第一、お前は俺を買いかぶりすぎや」
tn「買いかぶるも何も何でも出来るやん…」
俺の苦しみは分からんやろ
gr「俺がいつ完璧な事をした？書類だってやらない
仕事が嫌いですぐに逃げ出す。これが完璧か？」
確かに…
グルさんは自分の気持ちに正直に行動してる
gr「俺だって失敗する。それがトン氏はやっただけ」
tn「俺だっただけ…」
gr「そや。それにお前は俺の自慢の右腕やからな」
誇らしげに言うとるけど
俺はその言葉を何年待ち続けたと思ってんねん
あんたにそう言って欲しくて
サボりでやっとらん書類も
自分の睡眠を削ってまで必死にやって
tn「ｯ…」
gr「トン氏は有能やから自信もち」
tn「遅いねん、言うのが…」
gr「‼ ww。すまんなw」
笑い事ちゃうねんぞ、ほんまに…
あぁ、落ち込んでたのがバカらしくなってきた
tn「グルさん。俺、やっぱ賛成派やわ」
gr「あぁ。知ってたゾ」
tn「Aさんにはこの国の城におってほしい」
gr「奇遇だな。俺もだ」
弱虫な俺でもグルさんの隣におれる
心が強いあの子は皆に必要な存在や
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全力たぬき(プロフ) - よにんさん» コメントありがとうございます！こちらこそ、読んでいただきありがとうございます！楽しんでいただけたのなら何よりです (2020年5月14日 16時) (
レス) id: 13f8673fd4 (このIDを非表示/違反報告)
よにん - あと、メイドちゃん達の忠誠心にも心打たれました。素敵な作品をありがとうございます！ (2020年5月14日 15時) (レス) id: c1827a7d57 (このIDを非表示/違反報告)
よにん - 主人公がいい子すぎて泣きそうになりましたwこれからも無理のない程度に頑張ってください！ (2020年5月14日 15時) (レス) id: c1827a7d57 (このIDを非表示/違反報告)
全力たぬき(プロフ) - あんりさん» ありがとうございます！体調管理に気をつけて頑張ります（笑） (2020年4月18日 15時) (レス) id: 13f8673fd4 (このIDを非表示/違反報告)
あんり - めっちゃ好きです...これからも無理のないように頑張ってください！！ (2020年4月17日 22時) (レス) id: 4620368618 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：全力たぬき | 作成日時：2020年4月8日 0時
