秋は夕暮れ� �ybhk〉 ページ41
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※パラレル※
大正浪漫風(なんとなく雰囲気だけ…)
おさななじみ
山手のお屋敷の坊ちゃん 宏太
×
出入りの植木職人の息子 光
※※※
机の前でうつらうつらと
居眠りをしていた宏太は
コツコツと窓をたたく音に
ハッとした。
木登りの得意な光が庭木を登って
二階の宏太の部屋までやってきたのだ。
いつの間にか西の空が
オレンジに染まっている。
宏太が窓を開けると、
光がするりと部屋に入ってきて
袂から夕焼けと同じ色をした柿の実を
得意げに取り出した。
「ホラ、差し入れ！
紅葉狩りに来られなかったの、
拗ねてるかなって」
宏太と光は幼なじみで大の仲良しだ。
といっても、
宏太は土地の仲介で一財をなした
この家の跡取り息子で
光は出入りの植木職人の息子である。
宏太の父親は鷹揚で賑やかなことが
好きだったから、
この家では、春には花見、夏には花火
秋には紅葉狩り、冬には節分と、
四季折々の行事を使用人やその家族をつれて
過ごすことが恒例なのだけれど、
今年の秋は、
宏太だけが中学校に進むための
受験勉強で居残りだったのだ。
「別に拗ねてやしないけど…さ
もう、勉強には飽きた」
と言いながら、
宏太が本を閉じて、
火鉢の前に光を
手招きした。
ふたりはしばらく夢中で
柿を食べていたが、
そのうち、光が大事そうに
小さくたたんだ懐紙を取り出した。
「ホラ、これも‥‥やるよ」
開くと、中には
真っ赤なもみじと黄色い銀杏の
押し葉が綺麗に台紙に張ってあった。
「僕が作ったんだ。宏太に…
受験のお守りと思って」
「へえ、きれいだなあ。」
宏太はそれを感心して眺める。
「本当に光はこういうのが得意だなあ。
お父様も言ってたよ、
光を美術学校にやろうかなって」
「また、旦那様の物好きだよ。」
「あーあ、つまらない、
卒業したら光とは別々か。
僕も光と一緒に植木屋の修行をしようかなあ」
「無理無理、あぶなっかしいよ。
絶対に木から落ちて大けがするにきまってらあ」
「なんだよ、失礼な奴だな」
唇を尖らせる宏太をみて
光は思わず笑ってしまう。
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Ｑ(プロフ) - しろくまさん» ええ、ええ、未遂だったのですよ…全く。濃厚なヤツをキメタと思っていたのですが‥全く！(=_=)愛ゆえに慎重になっているのです、きっと！ (2020年2月28日 8時) (
レス) id: 606e7e57bd (このIDを非表示/違反報告)
Ｑ(プロフ) - ちちちさん» めちゃめちゃ続きを気にしていただいてありがとうございます！ちょっとお時間がかかっていて申し訳ないです〜、翻弄されるちょっとヘタレな薮くんは私も大々好物なのです！(*´▽｀*) (2020年2月28日 8時) (レス) id: 606e7e57bd (このIDを非表示/違反報告)
しろくま(プロフ) - えええ( ﾟДﾟ)Go Fighter未遂だったんですか…なんてこと…。人生経験があるだけにやたらめったらとは手を出さない、やぶさまの純情にキュンキュンです。そしてひかるくんにも何やら秘密が？？ (2020年2月19日 21時) (レス) id: 8dcb6e2f50 (このIDを非表示/違反報告)
ちちち(プロフ) - めちゃめちゃ続きが気になります…翻弄される薮くん、可愛く大好物です！ (2020年2月18日 7時) (レス) id: b5788e234f (このIDを非表示/違反報告)
しろくま(プロフ) - まさかの新宿南口のふたり。素晴らしくギンギンにＧｏ Fighterできたことでございましょう。これこそホントに「うまくハマった」ってやつ…失礼。 (2020年2月3日 21時) (レス) id: 8dcb6e2f50 (このIDを非表示/違反報告)
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