ボール渡す人はじめてみました。【西田有志】

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結果、日本は２セット取られていたにもかかわらず
勝った。






満足そうな西田選手を見て
私は会場を出た。





＿＿＿＿＿




｢おつかれーい！｣





｢おつかれ。｣






そして、その夜
私は琉杏と一緒に飲むことにした。




琉杏は元気そうに飲むが
私は疲れ果ててそんなん気分じゃなかった…。






｢Aって、ほんとそっちのメイクでボールリトルバーした方がいいよ？｣






｢え？なんで？｣





｢だって、Aボールリトルバーしてる日ってほぼすっぴんでメガネでジャージでしょ？｣






｢んーまあ、…動きやすい方がいいし？｣






｢そんなんじゃ、日本代表選手の印象に残んないよ？｣







｢いや、私記憶の中に残らなくてもいいんだけどなあ〜…。｣






確かに、そういう琉杏はバッチリメイクを決めて行っているなあ。






「じゃあ、琉杏は石川選手と話した？｣







｢んー、まだ話してないかなあ。だから次のボールリトルバーの時の仕事に期待！」






「そっか〜。」






？「あの、人間違いだったらあれなんですけど…





　 ボールリトリバーの方ですか？」









「へ！？」






「え、え、まって！石川祐希選手ぅ！｣







振り返ると







｢あ、やっぱりそうですよね！｣







｢な、なんで西田選手と石川選手いるん、ですか！？｣

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