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伏黒side

伏黒「虎杖悠仁だな。呪術高専の伏黒だ少し話がしたい、今」

虎杖「あのー、喪中なんすけど…」



伏黒「悪いがあまり時間がない。オマエが持っている呪物は危険なものだ。今すぐ俺に渡せ」

虎杖「じゅぶつ?」


伏黒「これだ。持ってるだろ」


スマホの写真を見せると虎杖は覗き込み、んー?と考える素振りを見せる



虎杖「あー、はいはい拾ったわ」

……やっぱりか


虎杖「俺は別にいいんだけどさ、先輩らが気に入ってんだよね。理由くらい説明してくんないと」


伏黒「…日本国内での怪死者・行方不明者は年平均1万人を超える。その殆どが人間から出た負の感情…”呪い"による被害だ」


虎杖「呪いぃ?」

信じられるかと言いたげな顔の虎杖



伏黒「オマエが信じるかどうかなんてどうでもいいんだよ。…続けるぞ。特に学校や病院のような大勢の思い出に残る場所には、呪いが吹き溜まりやすい。

辛酸・後悔・恥辱、人間が記憶を反芻する度その感情の受け皿となるからな。だから学校には大抵”魔除け”の呪物が置いてあった。お前が拾ったものもソレだ」

虎杖「魔除け?ならいいじゃん。何が危険なの?」


伏黒「魔除と言えば聞こえはいいが、より邪悪な呪物を置くことで他の呪いを寄せ付けない。毒で毒を制す悪習だ。現に長い年月が経ち、封印が緩んて呪いが転じた。
今や呪いを呼び寄せ肥えさせる餌、その中でもオマエの高校に置かれていたのは特級に分類される危険度の高いものだ。人死にが出ないうちに渡せ」

虎杖「いやだから俺は別にいいんだって、先輩に言えよ」


そう言いながら虎杖が例の呪物が入ってあるであろう小箱をこちらへ投げてくる

空…!?

俺が追ってきたのは箱にこびりついた呪力の残穢…!!


伏黒「中身は!?」


虎杖「だァから先輩が持ってるって…」


伏黒「なんだ?」


虎杖「そういや今日の夜学校でアレのお札剥がすって言ってたな」



ッ!?マジかよ……




虎杖「え…もしかしてヤバイ?」




伏黒「ヤバイなんてもんじゃない。そいつ死ぬぞ」

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作者名:リミィ | 作成日時:2024年2月1日 22時

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