爆上戦隊ブンブンジャー (ページ36)

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射士郞side

～回想～
大也に惚れられ、仕事仲間として入ってまもなくの頃

届け屋の仕事で受けた依頼内容が危険なもので油断してしまい負傷してしまった

なんとか依頼を終えるが、力尽きて倒れてしまう
出てくる血の流れる量や傷の場所的にここまでか……と悟りながら次第に意識が遠のいていく

………………

目が覚めると見知らぬ天上が見え、俺はベッドに横になっていた

射士郞「………ここは？」

真冬「あ、目覚めましたか？」

声がする方を向くと白衣を着た真冬が見ていた

射士郞「お前が助けてくれたのか？」

真冬「ええ、手術したのは私ですけど、兄さんが急いで駆けつけたお陰で一命を取り留めたので、後でお礼言ってくださいね」

だとしても、心臓近くに負傷していたから手術となるとかなりの難しい物になる。しかも、一人で行うとなると更に困難な筈……

医師としての真冬の腕の高さを実感したが、ある疑問が残っていた
射士郞「……助かった。だが、高い技術を持っているお前がなんでここ(届け屋)にいるんだ？……例のアレ(・・・・)は事実なのか？」

表では知られていなかった情報で確証はなかったが、真冬の動かしていた手がピタッと止まり

真冬「……流石、兄さんが惚れた情報屋ですね」

射士郞「じゃあ……」

真冬「そうですよ、アレは私が他人のハンドルに従ったせい(・・・・・・・・・・・・)で起きたんです。だから、私はもう自分のハンドルは外さない」

～

そう言って話す真冬の目付きは大也そっくりだったのを今でも覚えている
初めて会った時は、本当に兄妹かと思う程似てなかったからな

だが、真冬は俺を救ってくれた命の恩人だ
真冬の事は信頼している

……だからこそ

知っている上で真冬の過去(アレ)の事は簡単に口に出してはいけない