12月24日。繰り返す29歳。【五条悟】

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後輩side




五条さんを救急車に乗せた時、



これはもう助からないかもしれない



角にも、命を助ける側の人間が思うことではないのだか、



それほどまでにひどい状態だった



それは、先輩が一番がわかっている筈だ



先輩は腕の良い救急隊員だと有名



僕がこの署に移動してきた時、先輩を疑った



こんな綺麗で可憐な女性が、最前線で命を救っているなんて、、、




けど、その疑いはその日の中に晴れてしまった




救急隊員の間で、




“救済の女神様“




そう言われている先輩




その意味が、分かった気がした




けど、




『悟。絶対助けるから』




今回ばかりは、さすがの先輩だって





無理だ






なのに、





『脈も安定してきたね』




あー、この人は本当に





どこまで人を救ってしまうんだ




先輩のせいで世界の均衡が崩れるんじゃないかと思うほど、



先輩が救った命は多い





後輩「ほんと、何者なんですかね、A先輩って、」




先輩「あれ？後輩くん知らないっけ？」




A先輩を病院へ残し、もう一人の先輩と救急車の中で話す




後輩「何がっすか？」




先輩の口から飛び出た言葉は、僕の想像を絶するものだった







先輩「Aはね、外科医の医師免許を持ってるのよ。」



先輩は話を続けた



先輩「Aとは大学からの友達なんだけど、大学院の中でも腕が良い将来有望の外科医って言われてたのよ。



なんで医者じゃなくって救急隊員になったのかは、私にも分からないけど」




先輩は外科医？



どーいう



先輩「まぁ、その理由も今回の一件で分かった気がするけど、」



僕の頭に真っ先に浮んだのは、五条さんの顔




あー、




救済の女神さまの王子様か、

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