12月24日。繰り返す29歳。【五条悟】

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Aside


　
落ち着かない私は正気を取り戻し、悟を救急車に乗せた



『絶対に死なせない』



やっとの思いで処置をする



焦ってはいるけど、悟が前に言っていた言葉を思い出した




“焦ってちゃ、できることもできなくなるよ？“




これが前世の悟の言葉なのか、今世の悟の言葉なのかは



もう随分前に忘れてしまったけど




この言葉のお陰で、私はいつも励まされていた事だけは覚えている




『脈も落ち着いてきてるな、』




処置を進めると、悟の脈は段々と安定してきた



心做しか、先程よりも苦しそうに見えない




後輩「先輩、凄いっすね」



後輩がものすごく驚いた顔をしていた



『そう？』




確かに危険な状態ではあったけど、そこまで驚くことでもないだろう、



『病院、もうすぐだね』



後輩「そうっすね。準備しましょうか」



私は後輩の言葉に頷き、動き始めた



それから3分もしないうちに病院についた




『ストレッチャー下ろします！1、2、3、！』



あとはこの病院の医者が見てくれる


ここから悟の容態が急変することは恐らくないだろう



けど、



さとる、



後輩「先輩！」



『どうかした？」



後輩が私を呼んだ



後輩「先輩は五条さんについていてあげて下さい」
　

『え？』



でもまだ仕事中だし、現場だってあの状況じゃ一人でも多い救急隊員が必要なんじゃ



後輩「さっき主任から連絡があって、現場はもう落ち着いてるから署に戻るだけでいいって」



『？！』



うそ、



後輩「先輩が五条さんについているのは僕から説明します！だけら行ってください！」



……。



職場に私情は持ち込まない



そう決めていた



けど、



『ありがとう！』



私は走って病院の中に入った

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