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「どしたの隆二、そんな大声出して」

「ねぇ、どういうこと?」
「何があったの?」

ばつが悪そうな顔をして臣はなんとか誤魔化そうとしている。
岩ちゃんを探しに行かなきゃいけないのはわかってるけど、俺にとっては臣の言葉の方が気になった。

「…隆二だって、あるだろ?」
「縋ってなきゃ自分が壊れるんじゃないかって思うこと」
「…それが、俺は常にあった」

知らなかったこと、沢山あるし。
俺だってまだ全てを臣に話したわけじゃない。
それでも。
一瞬だけ涙が流れたように見えたのは気のせいじゃない。

「臣が何でそんなことになったか、俺は知らない」

話してはくれない、その心の中と過去。
だから俺は強がった。

「…知りたくもない」

強がりだと自分で分かっているから目を合わせられない。
そう、知りたくない。

ー臣が、話したくないなら。

いつか聞かせてくれればいいと。
そう伝えたら彼は一瞬驚いて。

俺に縋るように、俺を抱きしめた。

「まってて」
「何もかも全部綺麗さっぱりなくなったらその時は」

ー必ず。

そう約束して臣は俺を連れ、岩ちゃんを探す本来の目的に向かって学校を出た。

その必ずを、心の底で押し込めて鍵をかけて。指紋認証じゃなきゃ開かないくらい厳重に閉じ込めておかなきゃ。

ー今はもう、そうしないと岩ちゃんを探せなかったから。

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設定タグ:三代目JSoulBrothers , 臣隆 , BL   
作品ジャンル:恋愛
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春山の小春(プロフ) - reira1227さん» ありがとうございます!また次回作でもよろしくおねがいします。 (2019年6月25日 8時) (レス) id: 3714b32197 (このIDを非表示/違反報告)
reira1227(プロフ) - 雨宮兄弟大好きなので楽しみにしています! (2019年6月23日 17時) (レス) id: c7865bc4a4 (このIDを非表示/違反報告)
春山の小春(プロフ) - 麗華さん» 返信出来ず申し訳ありませんでした。なんとかラストまで書き終えることができました。次回作でもどうぞよろしくお願いします! (2019年6月20日 7時) (レス) id: 24ef585744 (このIDを非表示/違反報告)
麗華 - 毎日めっちゃ楽しみに見てます!ラストまで頑張ってください!! (2019年5月27日 22時) (レス) id: 860c6ebc86 (このIDを非表示/違反報告)
春山の小春(プロフ) - シュニーさん» ありがとうございます!ラストシーンまで駆け足で作成中ですので是非最後までよろしくお願いします。 (2019年3月21日 12時) (レス) id: 3714b32197 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:春山の小春 | 作成日時:2017年9月15日 20時

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