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言ってしまえばそれ以降、藤井さんと卒業まで話す機会はほぼ無かった。
3年になってから藤井さんも俺もA組になり、臣と晴れて同じクラスになった俺に一言。
「浮かれすぎ。顔にやけてるよ??」
「なんでそう思うの」
「なんでかなあ?」
そう言ってくれただけ。
あの時の藤井さんの笑顔は今でも忘れられない。
頑張れ、と応援してくれたような気がして。
「…藤井さんも、幸せそうだよ」
「…ありがと!」
藤井さんとはこれ以上何もなく、卒業後の進路も分からないけど。
この件が無かったら、きっと相手がどう思ってるのか分からないまま、そしてお姉さんとどうなったのかも分からないままだった。
「臣〜、俺さぁ」
「みんなと友達になれて良かった〜」
なんてことを呟いた臣の家で。
叩かれて振り返ったらキスされた。
こういうのもまだ慣れない。
顔が赤くなるのがわかるからなおさら恥ずかしい。
こうやって青春、というものを謳歌している間に俺たちは一番知りたかったことを図らずも知ることになる。
きっかけは、たった一本の電話だった。
掛けてきたのは直人さん。
いつものはっちゃけたテンションの高い直人さんでは無かった。
『敬浩さん、東京行くみたい』
『本格的に、TRIBEに専念するって』
『もうJ.S.B.には戻らないってさ』
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春山の小春(プロフ) - reira1227さん» ありがとうございます!また次回作でもよろしくおねがいします。 (2019年6月25日 8時) (レス) id: 3714b32197 (このIDを非表示/違反報告)
reira1227(プロフ) - 雨宮兄弟大好きなので楽しみにしています! (2019年6月23日 17時) (レス) id: c7865bc4a4 (このIDを非表示/違反報告)
春山の小春(プロフ) - 麗華さん» 返信出来ず申し訳ありませんでした。なんとかラストまで書き終えることができました。次回作でもどうぞよろしくお願いします! (2019年6月20日 7時) (レス) id: 24ef585744 (このIDを非表示/違反報告)
麗華 - 毎日めっちゃ楽しみに見てます!ラストまで頑張ってください!! (2019年5月27日 22時) (レス) id: 860c6ebc86 (このIDを非表示/違反報告)
春山の小春(プロフ) - シュニーさん» ありがとうございます!ラストシーンまで駆け足で作成中ですので是非最後までよろしくお願いします。 (2019年3月21日 12時) (レス) id: 3714b32197 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:春山の小春 | 作成日時:2017年9月15日 20時