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ー全部。
どこからどこまで、なんて聞いても無駄。
敬浩さんは全部知ってる。
みんなの事も。俺の事も。

「だから、岩ちゃんも少し揺さぶったらすぐ俺に抱かれた」
「直人くんも、本当に岩ちゃんのこと大事にしてたんだって丸わかり」
「過去に戻れば、もっといっぱい知ってることあるよ」

吐息交じりに囁く敬浩さんの声が頭に直接響いてくすぐったい。
固まって動けない俺に、敬浩さんは続けた。

「…臣のこともね?」
「っ、!」
「知りたいんでしょ?大好きな臣のこと」

頷く、という選択肢が真っ先に浮かんだ。
ただ頷いてしまったら臣との約束を破ることになる。
臣は、多分先に知って欲しくないって思う。

「俺は…っ、臣から聞くんです」
「へぇ…?」
「だから、今は聞きません」

自分にしては強く言った方だと思う。
こういうのはあんまり得意じゃないけど。
敬浩さんはびっくりした顔をしていた。

ーけれど、すぐにいつもの笑顔を見せた。

「あいつ、昔俺が可愛がってあげてたの」
「可愛かったんだよ?敬浩さん敬浩さんって尻尾振って」
「だから、抱いてあげたんだよ?愛でてるだけじゃ足りなくなっちゃったからさ?」

スラスラと耳を塞ぐ間も与えられないままに、臣が隠していた秘密は打ち明けられた。

「…なん、で」
「好きだったから」

即答で答えてから敬浩さんは少し考える素振りを見せる。

「あー、待って?やっぱ違うか」
「臣が色んな人に尻尾振るからさあ、ね?」

「俺が気に入って連れてきたのに、俺から離れていくから」
「もういっそ俺だけ見れるようにしてあげたほうがいいんじゃないかな?と思って」

敬浩さんの声が、やたらと俺の耳には騒がしい。うるさい。うるさい。


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作者春山の小春に名前変えました。
そしてTwitterも専用アカウント作りました。

@HaruyamaKoharu_
春山の小春です。

この話の裏ネタ、臣隆のLINEなど裏話から短編まで様々な内容呟いてます。
その他質問、リクエストなども受け付けてます。

フォローした後は一言お願いします。

2017.12.30
春山の小春

今年1年、沢山の方に読んでいただき感想もありがとうございました。

来年もよろしくお願いします。

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設定タグ:三代目JSoulBrothers , 臣隆 , BL   
作品ジャンル:恋愛
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春山の小春(プロフ) - reira1227さん» ありがとうございます!また次回作でもよろしくおねがいします。 (2019年6月25日 8時) (レス) id: 3714b32197 (このIDを非表示/違反報告)
reira1227(プロフ) - 雨宮兄弟大好きなので楽しみにしています! (2019年6月23日 17時) (レス) id: c7865bc4a4 (このIDを非表示/違反報告)
春山の小春(プロフ) - 麗華さん» 返信出来ず申し訳ありませんでした。なんとかラストまで書き終えることができました。次回作でもどうぞよろしくお願いします! (2019年6月20日 7時) (レス) id: 24ef585744 (このIDを非表示/違反報告)
麗華 - 毎日めっちゃ楽しみに見てます!ラストまで頑張ってください!! (2019年5月27日 22時) (レス) id: 860c6ebc86 (このIDを非表示/違反報告)
春山の小春(プロフ) - シュニーさん» ありがとうございます!ラストシーンまで駆け足で作成中ですので是非最後までよろしくお願いします。 (2019年3月21日 12時) (レス) id: 3714b32197 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:春山の小春 | 作成日時:2017年9月15日 20時

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