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ポケットの中で震えるスマホを取り出して、指定された場所を確認する。
ここからそんなに遠くない。
歩いても15分くらいかな。
それなのに。
「…何してんだろ…俺」
未練が、俺の足を引っ張っている。
まだ一緒に居たかったのにって。
本当、臣のこと大好きだよね。
そう言われると恥ずかしかったけど嬉しかった。
本当に臣のことが、好きだったから。
ううん、もう好きだったなんて言葉じゃ表せないほど。
「愛してたのに」
「知ってるよそんなこと」
「いい加減諦めなよ?隆二くん」
「まさかそっちから取引してくるなんてびっくりした」
後ろから聞こえたのは、俺が探していた人。
全てを知ってる人。
俺が、本当は会っちゃいけない人。
「敬浩、さん…」
「ごめんね、俺の家わかり難くて」
そして差し出された手を握った。
これからのことなんて一切考えずに。
ただ、胸の奥が霞んでいくのを黙って待っていた。
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春山の小春(プロフ) - reira1227さん» ありがとうございます!また次回作でもよろしくおねがいします。 (2019年6月25日 8時) (レス) id: 3714b32197 (このIDを非表示/違反報告)
reira1227(プロフ) - 雨宮兄弟大好きなので楽しみにしています! (2019年6月23日 17時) (レス) id: c7865bc4a4 (このIDを非表示/違反報告)
春山の小春(プロフ) - 麗華さん» 返信出来ず申し訳ありませんでした。なんとかラストまで書き終えることができました。次回作でもどうぞよろしくお願いします! (2019年6月20日 7時) (レス) id: 24ef585744 (このIDを非表示/違反報告)
麗華 - 毎日めっちゃ楽しみに見てます!ラストまで頑張ってください!! (2019年5月27日 22時) (レス) id: 860c6ebc86 (このIDを非表示/違反報告)
春山の小春(プロフ) - シュニーさん» ありがとうございます!ラストシーンまで駆け足で作成中ですので是非最後までよろしくお願いします。 (2019年3月21日 12時) (レス) id: 3714b32197 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:春山の小春 | 作成日時:2017年9月15日 20時