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「じゃ、早速明日」
「何時?」

「俺もガソリンスタンドのバイトあるし…9時くらいに迎えに行く」

わかった、なんて返事をした後になって気付く。
ーなにで、迎えに来るの?歩き?
そんな疑問を浮かべていた俺から読み取ったのか、臣はその答えを教えてくれた。

「バイクだけど、大丈夫?」
「…って、持ってんの?!」

「うん」
「免許は?!」
「……」

核心を突くと分かりやすく動揺した臣。
これは…もしや。

「…ない、の?」
「……」

「臣、今更もうなに聞いても俺驚かないよ」

追及すると、臣は。

「…もって、ない」
「でも!みんな…でもないけどもってないやつ居るし!運転なら出来るし!」

あたふたと言い訳を始める臣に少し呆れながらもこんな姿もあるんだ、と喜ぶ俺。
そろそろ終わらせようと口を開いた。
けど臣の言葉はいつも唐突で。

「臣、もうい」
「…隆二後ろに乗せるくらい、余裕だし!」

もういいよ、って。
それくらい分かってたから。
それくらい言わせてくれてもいいだろ。

それでも、乗せてくれるなら乗りたいって。
俺からいうはずだったのに。
後ろ乗っけて、って。
彼女みたいな事恥ずかしくて本当は言えないけど、臣なら大丈夫だって。

「絶対事故んないし、怪我させないって約束する!だから…っ!」

臣はまだ言い訳を続けている。
お願いだから気付いて。

「…隆二…?」

声をかけてくれる臣に、なにも返せなかった。

「…やっぱり、怖い?」

俺は横に首を振った。
顔を臣に見せないようにして。
…今なら言えるんじゃないかな。

「アレだったら、先輩とかに頼むよ?隆二乗っけてくれって」
「…っやだ…それなら行かない…っ!」

「臣の後ろが、いい…!」

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設定タグ:三代目JSoulBrothers , 臣隆 , BL   
作品ジャンル:恋愛
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春山さつき(プロフ) - おりうさん» めちゃめちゃかっこいいです。 (2017年6月1日 8時) (レス) id: a63d899ffa (このIDを非表示/違反報告)
おりう - 春山、格好いいですよね(о´∀`о) (2017年5月31日 22時) (レス) id: 2d09c476d9 (このIDを非表示/違反報告)
春山さつき(プロフ) - おりうさん» ありがとうございます。頑張ります。 (2017年5月31日 9時) (レス) id: a63d899ffa (このIDを非表示/違反報告)
おりう - この先の展開が楽しみです(^w^)頑張って下さい! (2017年5月30日 21時) (レス) id: 2d09c476d9 (このIDを非表示/違反報告)
春山さつき(プロフ) - おりうさん» 全くもって同意です。共感してもらえると嬉しいです。 (2017年5月29日 17時) (レス) id: a63d899ffa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:春山さつき | 作成日時:2017年5月15日 11時

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