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「…っ?!」

何も言えなかった。
ただ目の前で臣が奪われてるのを見てるしかなくて。
それも、整ってる2人だから絵画のように魅入ってしまった。

だけど、どうしても涙は止まらなかった。
臣が目を閉じないことも、疑問に思えなかった。
帰ろう。
そう思った時。

「…おみ、っ」
「やめてもらえますか、こういうの」

キスされてるはずの臣が、喋った。
少しずつ、敬浩さんが離されていく。
臣は、キスされてなんかなかった。

敬浩さんの口に、臣の手が当てられている。

「俺は…あいつみたいに敬浩さんの策に乗ったりしない」
「…なんのことかなぁ、臣?」
「隆二の事は誤魔化せても、俺は誤魔化せないです」

敬浩さんを睨みながら俺にはわからない話をする2人。

あいつみたいにって?
敬浩さんの策?
俺を誤魔化すって何?

何もかもわからないまま、敬浩さんはまたいつもの笑顔で帰って行った。
ドアが閉まる瞬間、隙間から俺を見たのは気のせいだと思いたい。

「…隆二、大丈夫」
「してないから」

それでも臣はいつもと変わらない優しい笑顔で俺を安心させてくれる。
抱きしめられて頭を撫でられて、身体中に臣が帰ってくる。
でも服からは、敬浩さんの甘ったるい香りが漂ってきた。

それを認知してしまった瞬間、俺は初めて。

ー臣を、拒絶した。

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設定タグ:三代目JSoulBrothers , 臣隆 , BL   
作品ジャンル:恋愛
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おりう - それも楽しみです。 (2017年9月15日 21時) (レス) id: 2d09c476d9 (このIDを非表示/違反報告)
春山さつき(プロフ) - おりうさん» もうこれからの目標としては直人さんに早くたかのりって呼ばせたいです (2017年9月10日 21時) (レス) id: a63d899ffa (このIDを非表示/違反報告)
おりう - たかのりー!平和を願ってます。応援しています。 (2017年9月10日 20時) (レス) id: 2d09c476d9 (このIDを非表示/違反報告)
春山さつき(プロフ) - おりうさん» 平和的解決できるでしょうか…頑張ります (2017年9月7日 7時) (レス) id: a63d899ffa (このIDを非表示/違反報告)
おりう - 信じてます。二人の幸せも信じてます! (2017年9月7日 6時) (レス) id: 2d09c476d9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:春山さつき | 作成日時:2017年6月1日 20時

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