_1 ページ32
コンビニに寄ってから、まだ学校へ行くには早いと思いなんとなく、教えてもらった臣のアパートに行きたくなった。
のだけども。
「あれ?隆二早くね?」
「臣?!なんで学校いるの?」
学校を通り過ぎようとしたとき、臣が俺を引き止めた。
いつもの制服姿に、新しくカーディガンもセットで登坂広臣、今日もイケメンです。
「いや、暇だったし」
「隆二こそ何でこんな早いの?」
一瞬、なんでこんなに早く出たのか理由を忘れそうになったけど、また現実に引き戻された。
「それに、朝のLINE何?」
「俺なんか忘れ物とかした?」
普通なら笑って言えばいいのに、真剣な顔でそんなこと言うから。
臣は察しがいいから、すぐ人の変化に気付けてしまう。
文章だけで、俺に何かあったことがわかるなんて嬉しいけど。
ー嬉しいんだけど、複雑。
「…なんでも、ないよ…っ」
こう答えるのが精一杯で、ぴったりの表情を作れなかった。
臣と恋人になってから、元々上手くもない嘘がさらにつけなくなった。
「なんでもない訳ないだろ」
「隆二嘘つくの、下手だから」
臣の声は、いつでも優しい。
溶かしてくれる。
俺の意地っ張りな心も体も。
「…聞かせて、隆二」
「俺隆二の泣きそうな顔見たくない」
180人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
おりう - それも楽しみです。 (2017年9月15日 21時) (レス) id: 2d09c476d9 (このIDを非表示/違反報告)
春山さつき(プロフ) - おりうさん» もうこれからの目標としては直人さんに早くたかのりって呼ばせたいです (2017年9月10日 21時) (レス) id: a63d899ffa (このIDを非表示/違反報告)
おりう - たかのりー!平和を願ってます。応援しています。 (2017年9月10日 20時) (レス) id: 2d09c476d9 (このIDを非表示/違反報告)
春山さつき(プロフ) - おりうさん» 平和的解決できるでしょうか…頑張ります (2017年9月7日 7時) (レス) id: a63d899ffa (このIDを非表示/違反報告)
おりう - 信じてます。二人の幸せも信じてます! (2017年9月7日 6時) (レス) id: 2d09c476d9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:春山さつき | 作成日時:2017年6月1日 20時