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「…隆二、」
「っえ、なに?」
「まだ時間ある?」
もう太陽はとっくの昔にどこかに行ってしまった。
気付けば月が綺麗な夜だった。
スマホの画面は22:30過ぎ。
「ある、けど…」
臣は俺が普通の家庭で育っていると思っていたのか、答えると少し驚いている。
ただすぐに切り替えて俺にスマホの画面を見せてきた。
LINEの画面で、相手は岩ちゃん。
内容は、みんなで花火をするからよかったら来ないか、というものだった。
そこには臣の名前だけじゃなくて、俺の名前もあった。
「これ、行く?」
「俺、行ってもいいの?」
「いいに決まってんだろ、誘われてるし」
それに、と。
久し振りに臣にキュンとさせられた。
「俺も、隆二と行きたい」
そしてこの日、初めて臣のバイクの後ろに乗った。
あまりスピードを出さないでいてくれる優しさも嬉しかった。
ちゃんと捕まってるか確かめてくれたり。
怖くない?ってたまに聞いてくれたり。
「あ!臣さーん!隆二さーん!」
「こっちこっち!」
いつも集まっている海岸にはもうみんなが居て安心した。
ただ、その中に1人だけ写真でしか見たことのない人がいた。
「…隆二、気を付けろよ」
「あの人が、敬浩さんだから」
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おりう - それも楽しみです。 (2017年9月15日 21時) (レス) id: 2d09c476d9 (このIDを非表示/違反報告)
春山さつき(プロフ) - おりうさん» もうこれからの目標としては直人さんに早くたかのりって呼ばせたいです (2017年9月10日 21時) (レス) id: a63d899ffa (このIDを非表示/違反報告)
おりう - たかのりー!平和を願ってます。応援しています。 (2017年9月10日 20時) (レス) id: 2d09c476d9 (このIDを非表示/違反報告)
春山さつき(プロフ) - おりうさん» 平和的解決できるでしょうか…頑張ります (2017年9月7日 7時) (レス) id: a63d899ffa (このIDを非表示/違反報告)
おりう - 信じてます。二人の幸せも信じてます! (2017年9月7日 6時) (レス) id: 2d09c476d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:春山さつき | 作成日時:2017年6月1日 20時