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「臣、住んでないみたい」
「めんどくさいから」
「うわこれ2年前のじゃん！」
全部取り出して、臣が鍵を開けている間見ていたのは面白がっていたからだけじゃない。
ー緊張、してた。
初めて恋人の家に入る、そんなことがこんなに緊張するなんて知らなかった。
ここまで恋愛経験無いと逆に笑えてくる。
臣はそんな俺を気にも留めずに部屋に入り、適当に座って、なんて言ってる。
ー座れるか！
と、思わず突っ込んでしまったけど中に入って冷静に見てみると、臣の家なんだって思える物がたくさんあった。
臣の乗ってるバイクの写真とか。
臣が好きなアクセサリーとか。
臣がつけてる香水とか。
ポスターとか雑誌も、全部臣の好きなもの。
「そんな見んなよ、あんま綺麗じゃねーし」
「いや、なんか…」
「臣の家だなぁ、って」
「…てか床かよ。ソファ座れよ」
臣に言われて2人がけのソファに座り、出されたコーヒーを飲んだ瞬間、臣をとりあえず睨んでおいた。
ごめん、なんて笑いながら砂糖とミルクを渡してくる臣。
ーブラックで渡すことないだろ、おい。
ーごめん、緊張してんの丸わかりで。
心の中で会話出来てるんじゃないかってくらい、臣の考えていることがわかる。
俺の緊張を解こうとイタズラしてくれたことも。
臣がそわそわしてて、俺になんて話しかけていいかわからなくなってることも。
「…で、感想は？」
「なんの？」
「初めて恋人の家に入った、感想」
どーぞ、なんて手をマイクの形にして向けてくる。
そんな臣が、嫌がるだろうけど可愛くて。
イタズラっ子みたいな。
「ん…どうだろ。不思議な感じ？」
「隆二らしい」
「ちょ、だってそうなんだもん。なんかうまく説明できないけど…」
と、俺が思ってることをうまく伝えられずにもどかしい思いをしている矢先。
インターホンが、鳴った。
「待ってて、多分宅配便だと思う」
「ん、」
小さめの引き出しから印鑑を出して玄関に向かった臣の後ろ姿はいつ見ても変わらない頼り甲斐のある背中。
つい、連れ出してって言いたくなるような。
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おりう - それも楽しみです。 (2017年9月15日 21時) (
レス) id: 2d09c476d9 (このIDを非表示/違反報告)
春山さつき(プロフ) - おりうさん» もうこれからの目標としては直人さんに早くたかのりって呼ばせたいです (2017年9月10日 21時) (レス) id: a63d899ffa (このIDを非表示/違反報告)
おりう - たかのりー！平和を願ってます。応援しています。 (2017年9月10日 20時) (レス) id: 2d09c476d9 (このIDを非表示/違反報告)
春山さつき(プロフ) - おりうさん» 平和的解決できるでしょうか…頑張ります (2017年9月7日 7時) (レス) id: a63d899ffa (このIDを非表示/違反報告)
おりう - 信じてます。二人の幸せも信じてます！ (2017年9月7日 6時) (レス) id: 2d09c476d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：春山さつき | 作成日時：2017年6月1日 20時
