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「だから、お願い」
「臆病で、隆二に触ることができない俺を許して」

「隆二のこと、嫌いだから触れないんじゃない」
「好きだから、大事にしたいから」

「もうちょっと、待ってて」

臣は少し切なそうに笑って、そう言った。
隆二のこと、絶対大事にしたいから。
抱きしめてくれた臣の腕の中はやっぱり安心できた。

ーさっきまで敬浩さんに怯えていたことなんて、忘れてしまう程に。

「臣、」
「俺待ってる」

「毎日臣のこと考えてる自信、あるから」

臣のことしか考えられないんだよ。
四六時中、いつだって。
料理してる時も、臣に食べて欲しいなとか。
授業受けてる間も、臣に会いたいなとか。
寝る前だって、明日の臣を想像する。
朝起きた時も、臣に会えるんだなって。

臣のこと考えると、嫌なこと全部忘れる。

ーそう、全部。

「それまでちゃんと側にいてくれたら、いいよ」
「…当たり前のこと聞くな」

少し恥ずかしそうに目を背けた臣が誰よりも愛しくて。
お互い同時に目を合わせると、笑い合った。

そして。
ふと真顔に戻った。

「そう言えばさ、隆二」
「お前、親は?」

臣にとっては、そう思ってもおかしくない。
だってこんな夜中に、親がいない。
一応、一人暮らしじゃない。

「…気にしないで、いつもこうだから」
「だから、」

もうちょっとだけ、居て?
そうねだってみると、臣は一言だけ。

ー部屋の電気、つけていいなら。

そう言って、俺と一緒に居てくれた。


第8章『愛情』

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設定タグ:三代目JSoulBrothers , 臣隆 , BL   
作品ジャンル:恋愛
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おりう - それも楽しみです。 (2017年9月15日 21時) (レス) id: 2d09c476d9 (このIDを非表示/違反報告)
春山さつき(プロフ) - おりうさん» もうこれからの目標としては直人さんに早くたかのりって呼ばせたいです (2017年9月10日 21時) (レス) id: a63d899ffa (このIDを非表示/違反報告)
おりう - たかのりー!平和を願ってます。応援しています。 (2017年9月10日 20時) (レス) id: 2d09c476d9 (このIDを非表示/違反報告)
春山さつき(プロフ) - おりうさん» 平和的解決できるでしょうか…頑張ります (2017年9月7日 7時) (レス) id: a63d899ffa (このIDを非表示/違反報告)
おりう - 信じてます。二人の幸せも信じてます! (2017年9月7日 6時) (レス) id: 2d09c476d9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:春山さつき | 作成日時:2017年6月1日 20時

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