誰も知らない僕らの居場所。2

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2.

「ふふ、ふふふ…」

あぁ俺気持ち悪い！
臣から告白されて、恋人同士になってからというもの俺はずっとこんな感じ。
授業中でも。
LINEが来ても、電話でも。
何があってもそこに臣の名前があるだけで幸せ。
もちろん、教室にあるテスト結果の張り紙でも臣の名前はいつも1番上。
俺はせいぜいその下。
やっぱり臣には勝てないらしい。

「またあいつかよ…」
「なんで来てないあいつが1位なんだよ…」

そんな声も、もう気にならない。
むしろ自慢したいくらい。

ーその1位の登坂広臣、俺の恋人なんです。
ー羨ましいだろ？

「…はは、なんつって…」
「何、隆二気持ち悪いよ？」
「ああ、ごめん俺これからこうだから」

幸せだな。
あ、そろそろお昼だ。臣とお弁当食べよ。
授業なんて暇だな。
あれ、なんで俺話しかけられてる？
なんでざわついてる？

「それ、俺のせい？」
「んーとね…って臣？！なんで、授業中だよ？！」

臣だった。
俺の席まで普通に歩いて入って来たらしい。
ある意味その感じ、尊敬する。

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