新生THE RAMPAGE~17人の奇跡~ 6

心の闇 28 ページ3

樹side

皆が壱馬さんを探しに行って約1時間

Aも落ち着いて、俺のそばで座っていた

俺は正直まだ、彼を許した訳じゃない

Aを傷つけたのは許せない

けど、彼がAを傷つけたのは彼自身も傷ついてたからってAが言った

そうだとも思った

彼が苦しんでるのを気づけなかった俺も悪い事をした

先輩を俺は殴った

その事も謝らなくちゃダメだ

ふと、隣を見るとウトウトするA

樹「眠たいの？」

A「ううん…」

樹「嘘つけ。…眠たいんだろ？」

A「寝ないよ。絶対、壱馬さん帰ってくるまで寝ないよ…」

樹「無理すんなよ。帰ってきたら起こすから」

A「ほんと？」

樹「うん。俺が嘘つくと思ってんの？ｗ」

A「どうだかねｗ」

樹「つかねぇーよｗ。ちゃんと起こすから。寝なよ」

A「じゃあ、お言葉に甘えて…。あ、」

Aはいきなり立ち上がって、キッチンに消える

そして、タオルを持ってこっちに戻ってきた

A「はい」

手渡されたものを受け取ると…

樹「冷たっ」

保冷剤をタオルでくるんで持ってきてくれた

A「樹はRAMPAGEのアイドルなんだから、顔腫らしちゃダメでしょ？あと、樹もなんかあったら言ってね？1人で悩まないでね」

殴られた跡を触ると少し腫れていた

痛かったけど、Aの言葉でその痛みは感じなくなっていく

俺は保冷剤をそこに当てて、Aの顔を見る

ニタニタ笑って座り直すA

A「( ´﹀` )ﾆﾀﾆﾀ」

樹「何だよ」

A「別に？…じゃ、おやすみ」

樹「うん、おやすみ。」

Aの頭を撫でる

ものの数秒で寝息を立てるA

樹「1人で悩まないでねって…俺を悩ましてんのはお前だよ。早く気づけよ…。俺の気持ち……」

俺の気持ちも他所にスヤスヤと眠るAだった

心の闇 29→←心の闇 27

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す