愛し君へ (ページ34)

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Ep.34 ページ34

数日後、私はずっと家にいた。

あれからRIKUさんからの連絡はない。

RIKUさん…会いたいよ…。

カレンダーに目をやると、今日は12日…。

今日…可奈子さん達の結婚式だ。

きっと、RIKUさんが綺麗にしてるだろうなぁ…。

龍輝「A。入るぞ。」

A「…なに？」

龍輝「陸と話した。…この前、陸が話に来た。」

A「え…」

龍輝「俺は反対した。だけど…」

A「だけど？」

龍輝「陸、あいつ本気だ。俺に許して貰えるなら仕事も辞めるし、何もかも手放すって。それで、お前のそばにいれるならって。あいつならしかねない。」

RIKUさん…何でそこまで？

でも嬉しかった。

A「これでも…ダメですか？私達は本気。生半可な気持ちでは言ってない。本当に好きなの。彼のことが好きなの。私も彼も覚悟決めてる。もう、腹括ってる。それでも、私たちの住む世界は違いますか？」

兄ちゃんは眉間にしわを寄せる。

龍輝「勝手にしろ…。泣いて縋っても…助けてやらねぇよ。」

と言って部屋を出ていった。

やったっ！！

私は直ぐにRIKUさんにLINEを入れた。

ARIKUさん、今夜空いてますか?…話したいことがあります。会いたいです。

RIKUさんから返事が返ってくるのをひたすら待った。