愛し君へ (ページ30)

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Ep.30 ページ30

そこにはお祭りの会場が見渡せる屋上にでてきた。

A「ここは？」

RIKU「ん？俺ん家のベランダ」

A「俺ん家？ベランダ？」

RIKU「うーん。ここね、実は2階と3階は俺の家なの。」

A「え！？家！？」

RIKU「そ。誰にも言わないでね！笑」

しーっと口の前に人差し指を持ってくる彼。

そして、椅子に座らせてくれて目の前には沢山の料理。

A「すごい…」

大きいテーブルの上にはロウソクが何本も火を灯していた。

RIKU「いいでしょ？」

A「はい！…このお料理…どうしたんですか？」

RIKU「んー？…俺の手作り」

A「え？RIKUさんが作ったんですか！」

RIKU「そうだよ！」

A「凄い！！美味しそー！」

RIKU「Aちゃんだけのための夏祭り」

A「…ありがとうございますっ」

RIKU「いえいえ、さ、食べようか！」

A「はい！」

彼はとことん私を笑顔にしてくれた。

どんな事があっても、私はRIKUさんがいてくれれば幸せなんだ。