愛し君へ (ページ21)

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Ep.21 ページ21

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ハサミが私の髪を切っていく。

どんどん短くなる自分の髪に、目をやっているとRIKUさんからの最後のチェックを受ける。

そして、カットが終わった。

RIKU「はい、お疲れ様でした！うん…可愛い！」

その言葉に照れてしまう。

A「あの」

RIKU「ん？」

A「私のために…ありがとうございました。それと…すみませんでした」

RIKU「ううん、こんなのどうってことないよ！謝んないで！」

お金を払うとRIKUさんは言った。

RIKU「…Aちゃん、ちょっとだけ待っててくれない？」

A「え？」

そう言ってどこかへ消えるRIKUさん。

数分で戻ってきて、他の職員に声をかける。

RIKU「休憩行ってきます！」

A「休憩？」

RIKU「うん、せっかくAちゃんと久しぶりに会えたし…。お茶でもしない？」

なんとまぁ、RIKUさんからのお誘い。

これは受けるに決まってる。

RIKUさんは私の車椅子を押しながら、行きつけのケーキ屋さんに連れていくと言って楽しそうに歩いていたのだった。