お酒の力 完 ページ3
「はぁ、 ずっとこうしてたい … 」
これ以上、、そんな声で、耳元で話さないで、、
熱い吐息が首にあたり、熱が集中する。
『み、三ツ谷くん、、…ッ離れてください』
「… すき」
『え…』
チュゥ…
吸い付けられるような感覚が耳下らへんに感じる。
そこからじんじんと熱くなる。
周りの音なんて聞こえないくらい僕の鼓動の音がドクドクと響く。
『ちょ、…っ、 みんなが…』
「ん… 大丈夫、見てない見てない。」
僕の振り絞って出た言葉に三ツ谷くんは、
悪戯な笑みを浮かべ、余裕そうなことを言うと、
今度は僕のこめかみの生え際を優しく撫で、唇を付けた。
『…、ン…』
「…あぁ、ほんとかわい」
やっとその感覚から抜け出せたと思えば、三ツ谷くんは満足げな顔で
僕を愛おしそうに見つめていた。
『…三ツ谷く…』
[おぉーい、迎えきたぞぉ]
店の玄関付近から大きな声が聞こえて現実に戻る
「三ツ谷ァ、てめぇまた酔いやがって。」
ドカドカと入ってきたのは、頭に龍の刺青が入った男性。
すると周りの反応がさっきまでとはうってかわって、
シーンと静まり返えるテーブル。
隣からは「えやば、ヤンキー…?」「いかついいかつい…こわ」と怯えている様子だった。
そんな反応を気にもしないで刺青の男性は、三ツ谷くんの首根っこを鷲掴みし、説教をしている。
「おおっ、ドラケン! 来てくれたんだ、飲もうよ」
それでも効かない三ツ谷くんは刺青の男性を飲みに誘う。
「...はぁ、ったくよ 帰んぞー」
一方で刺青の男性は呆れて三ツ谷くんの財布と携帯を持ち、出入り口まで持っていく。
「あぁー、待ってよドラケン」
慌てて追う三ツ谷くんは、ヨタヨタと転びそうになりながらお店の扉まで歩く。
「ドラケン、帰ったら飲もうよ。俺まだ…((チャランチャラン_
三ツ谷くんは夜中の光の中に消えていった。
一方で僕は、火照りすぎて解散するまで机に突っ伏して寝てしまっていたらしい。
三ツ谷くんの分の料金はジャン負けで当たった人が払うことになり、今回の宴はあっという間に幕を閉じた。
僕は三ツ谷くんが残した首元のマークをなぞりながら夜道を帰っていく。
不思議と、寂しくはなかった。
END…
続く (更新停止中) お気に入り登録で更新通知を受け取ろう
←お酒の力 2
14人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
うりえル(プロフ) - Rabuさん» わー!!わざわざコメントありがとうございます(//∇//)…嬉しすぎる…アヨイッアヨイッ (11月24日 2時) (レス) id: 47ef839b22 (このIDを非表示/違反報告)
Rabu - ぐへへみつやだぁぐひひへぇ↑↑((殴、蹴 とても良かった.....素晴らしC...アヨイッ トントントントン ヒノノニトン アヨッッ((殴 (11月22日 18時) (レス) @page3 id: bbc2ce6785 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:うりえル | 作成日時:2023年5月24日 2時