【続】人気者に恋されるとこうなる(赤)

66話 ページ26

こ｢……で、僕って変えたのはいつ？｣


『…その後すぐ、その子に変えてって言われたから変えた』


こ｢反抗したりしなかったの｣


『だって僕が悪いんだから…』




あの後、さとみくんに何度も話しかけられたけど全て無視してしまった


そのこともあって、顔を合わせずらかった


さとみくんは特に気にしてなさそうだったけど








こ｢そいつ、結局その後どうしたの｣


『…2年の最後に告白してたよ、フラれたけどね
3年になってからはずっと責められてたな”お前のせいでフラれた”って』


こ｢反抗しないお前もお前だな｣


『そうですね…』


…だって怖かったから
また責められるの怖かったから


『最後の方は学校行かなかったよ
不登校でも受け入れてくれたこの学校に感謝』


こ｢一人称は直さないの｣


『”僕”って言ってればおかしい奴かイタい奴だって思われるからね。誰も関わろうとしないでしょ？』


それなのに…莉犬も青猿くんもどうかしてるよ…


なんで僕なんかに関わるんだ…





『それに、高校生活満喫する気はなかったから別に……』







”別にいい”って…言えなかった








『……ほんとは、普通に高校生活送りたかったな…』









こ｢送ればいい、まだ1年半も残ってる｣


『…もう遅いよ』


こ｢遅くない、むしろこれからじゃん
まだ2年の修学旅行だよ？その後体育祭、そのあと文化祭
夏休みも始まってないじゃん｣


『……ほんとに、間に合う？』


こ｢ん、走って追いつけばいい｣






走って…追いつくか…


『青猿くん…かっこいいね』


こ｢……は！？いやかっこよくないから！！｣


『かっこいいよ』


こ｢〜〜ｯ…//

お前ってホント…ズルいよな｣




耳まで真っ赤にしてそっぽを向かれた


少し前は｢かっこいい？惚れた？｣とか散々言ってたくせに…


こ｢もう少しで着くから、僕ねるｯ…｣


『……おやすみ』





もうすぐ、莉犬に会えるのか


会ったら話、聞かないと


それに話、聞いてもらお


(さっきまで修学旅行、全然行きたくなかったのに…へんなの)





.






京都駅に着いて、青猿くんの後ろを歩く


『青猿くん』


こ｢ん？｣


『ありがとう。私、もう大丈夫だ』ﾆｺ




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