世間は広いようで狭い。 ページ8
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ん？って何か違和感を感じたところで、玄関の方からバタバタと足音が聞こえた。
同居人の方かな？
というかここ、一体何人が住んでるんだ？
？「ただいま！」
JN「どしたのナムジュナ。何をそんなに慌ててるの？」
ナムジュナとソクジンさんに呼ばれた彼は、背が高くて浅黒い肌が印象的だ。
第一印象でパッと頭に浮かんだのは、クマさん。
大きくて、優しそうで。
NJ「赤のコンバースハイ…」
ナムジュンさんがそう呟いたところで、
ジョングクさんとソクジンさんがブフッ、と笑い始める。
赤のコンバースハイって…私の？
それがどうしたの？
NJ「運命かと思いました」
『…？』
JN「あのね、この子、理想のタイプが赤いコンバースハイにショーパン履いてる女の子なの。」
なるほど。だけどやたら具体的すぎるな？
前の恋人とか片思いの相手がその格好だったのかな？
『短パン履いてこれば良かったですかね？』
NJ「いや、履いてこなくて良かったですよ！
履いてこられたら気が気じゃない…」
この人に対する赤のコンバースハイと短パンの威力半端ないな。
でもそういう格好の人、街で見ないこともないんじゃ…？
NJ「あ！コンバースハイに気を取られて名乗り遅れてしまいした！」
JN「ほんとだよ、お前どんだけコンバースハイ好きなの？笑」
NJ「僕の名前は、キムナムジュンです。
一応、作詞とか作曲をお仕事にしてます、よろしくお願いします。」
ぺこり、と礼儀正しく頭を下げてくださったナムジュンさんに、慌てて私も頭を下げる。
作詞と作曲…
なんか巧妙で綺麗な曲を作り上げてそうだ。
『えっと、私はミンAっていいます。
coffeeって女性ファッション誌で、編集者をしてます』
NJ「えっ！coffeeですか？」
『えぇ、そうです』
NJ「僕の妹がモデルしてます！
キムギョンミンっていう名前なんですけどご存知ないですか！？」
キムギョンミンって、えっ…！？
あのギョンミンちゃん？？
ウチで一番人気の、カリスマとも名高いあの！
『そうですか…！
ギョンミンちゃんのお兄様ですか！』
NJ「僕、妹に頼まれてCoffeeって曲も書きました！」
『えぇっ！？YouTubeで顔出しなしで活動してるBeyond The Sceneさんの曲ですか…！？』
私が唯一昔から熱狂的に応援してるのが、Beyond The Sceneという7人組のグループだった。
私の言葉に、目の前の3人が驚いて顔を見合わせた。
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作者名：ぬん | 作成日時：2019年9月22日 16時
